• Fostexのスピーカーが気になっています

ネットの情報を見ているとFostexのスピーカーの情報を目にするんですが、なんとなく気になり始めました。文章のトーンとしては声高に魅力を喧伝する感じではないが、なんか確信に裏打ちされた支持みたいな感じがあって、なんか説得力があるように思いました。で、なんとかFostexのスピーカーのDNAを確認する方法はないかものか、と。今、市販されているFostexのスピーカーは、NF06が1本30万円。DNAの確認にちょっとこの金は出せません。GX100BJの中古でも1本10万円(定価より高いぞ)なのでこれもないです。

DNAを確認するんだったら、一番安いやつでも良いだろうと思って、FF85WKとP800Eを買いました。線を繋いでネジ止めしたら完成ですから、大した手間ではありません。FostexといえばFEシリーズが定番でしょうが、ウェプサイトの「2層抄紙コーンとリッジドーム形状アルミ合金センターキャップを採用。明快でリアルな音質はそのままに力感溢れる低域とキャラクターを感じさせない高音域を実現。」を見てFFシリーズを選びました。「FOSTEX FF165WK　辛口レビュー」にも「本ユニットの１kHzにおける3次高調波の値は、周波数特性の値の約0.1％となります。(中略)比較のために、FE166NVの周波数特性と2次と3次の高調波の周波数特性を示します。(中略)約0.3％の3次高調波歪み率となります。FF165WKの約3倍の値です。」とありまして、原音忠実を目指す私としてはFFシリーズになるわけです。

とりあえずは見てくれを紹介しておきましょうか。こんな感じです。







• Fostex FF85WK vs JBL 4309

できあがったFF85WK/P800-Eは、こんな感じです。



このFF85WKと4309を同じスピーカーケーブル(コーナンで売ってたOFCのやつ)で、SU-R1000につないで比べてみました。

• いつも4309で聴いているような大音量で鳴らすと、FF85WKは歪みまくりでクソやかましいです。まあ、直径半分で、振動板の面積は1/4ですから、当たり前ですけどね。
• 4309は50Hzまで出るのに対して、FF85WKは100Hz位までしか出ませんから、低音はやはり貧弱です。ここら辺もまあそうだろうなと思っていました。
• で、小音量でしばらく鳴らしていたんですが、けっこういけましたね。楽器の音の分離は4309よりFF85WKの方がいいんじゃないかという場面もありました。
• ブラスの音は結構生々しい感じで、これも良かったです。フルレンジなので、分割振動でカバーする音域が結構広くて、そこら辺は歪率で不利なんですが、そこら辺はうまく手懐けて音の生々しさに化かしている感じです。
• 全体としては、音域バランスはフラットで、誇張感はないです。音質もナチュラル志向で、好感が持てます。

なんか期待できる感じですね。しばらくFFシリーズで遊んでみようと思います。

• Fostex FF85WK vs Bose Companion 2 Series Ⅲ

FostexのDNAはなんとなく確認できたんですが、その後このFF85WKをどうするか。Bose Companion 2 Series Ⅲと大きさが大して変わらないので、PCオーディオとして使うつもりでした。しかし、そのためにはBose Companion 2 Series Ⅲよりもいい音を出してもらわないと困ります。で、今度はBose Companion 2 Sereies Ⅲと聞き比べました。で。

一発でしたね。最初は、SU-R1000につないだFF85WKと比べたんですが、レベルが3段階くらい違います。Boseは、やっぱりだまし絵というか、よさげな音を出すといった程度ですが、FF85WKは、ちゃんと原音に肉薄する音が出ています。

ただ、PCオーディオとして使う場合、SU-R1000に繋ぐわけにはいかないので、FostexのAP15mk2を買いました。で、これにつなげた状態でも聞き比べました。そりゃ、SU-R1000とつないだほうが音が良いですが、AP15mk2もまあまあいい音がします。Boseよりは当然上です。FF85WKにはAP15mk2とPCオーディオとして活躍してもらうことにしました。で、今はこうなってます。





PCオーディオがFF85WK/P800-E/AP15mk2になって、PC作業のながらで音楽をかけることが増えました。いや、小さい音量ですが、結構魅力的な音質なんですよ。めっけもんでした。

(2025年11月29日　記)