☆ 冒頭のお詫び

先日、ようやく香港ディズニーランドに行きました。香港ディズニーランドが開業してから一年以上経ってしまいました。こちとら、遊園地が好きというわけではなく、香港ディズニーランドというと「せまい」とか「人気がない」とか「不振で社長が替わった」とか、ゴシップ的な情報が多く、寧ろそっちの方に興味があったりするので、「家族で遊ぶ香港」というよりは、「企業レポート - 香港ディズニーランド不振の真相」なんてノリになると思うので、ご容赦を。

☆ 香港ディズニーランドの概要

香港ディズニーランドは、香港で一番多くて、人が殆ど住んでいないランタウ島にあります。香港ディズニーランドに行くときは、電車でSunny Bay駅まで行って、そこからディズニーランド線で行くのが良いと思います。このディズニーランド線は、窓の形がミッキーマウスをかたどっていて、いい感じです。
香港ディズニーランドは、・メインストリートUSA、・トゥモローランド、・ファンタジーランド、・アドベンチャーランド、の4つのコーナーからなります。東京ディズニーランドが7つのコーナーなので、規模は何となく半分という感じでしょう。
遊んでみた印象は、まず、とにかく空いていること。大抵のアトラクションは、待たずに遊べます。後は、遊具は安全を考慮しすぎと感じます。ゴーカートなどは、レールに沿って走るだけで、ハンドル効かない、追い越しできず、スピード出せない、で、「ちょっとこれじゃあ、遊具じゃないだろ。」と思います。11時に着いて、15時に帰ってくるという4時間の滞在でしたが、目当ての遊具はほぼ乗れたし、パレードも見たし、したいことはできました。

☆ 香港ディズニーランドの真相

香港ディズニーランドについて、いろいろいわれてきましたが、・マナーが悪い人は、そんなに見あたらなかった、・規模が小さい、遊具が少ない、というのは、その通り、という所ですが、それより何より東京ディズニーランドにあった華がない、と思いました。魅力的でない、人気がないというのは、そこら辺だろうと思います。

東京ディズニーランドは、いるだけで楽しいところ、遊具に載らなくても楽しめるところだったと思います。それこそ掃除をしている人の動作までディズニーランドの一部であるような徹底した演出、路上でも数多くのパフォーマンスが行われていて、そこかしこに興味を引く人だかりがある、等々。それと比較すると結局お客が少ないのが最大の原因かなぁ、と思います。だって、、、。客が少なければ、路上でたくさんパフォーマンスしたところで、人だかりなんかできないから、寂しいだけだし、遊園地側の人間も少ないから、空間をファンタジックにする演出はできないし。アドベンチャーランドなんか、人が多くてファンタジックな感じがあると「そこから現れるのはシンパ」という気になりますが、人が少ないと「そこから現れるのはライオン(気分はサファリ)」という感じでした。

☆ 香港が求める遊園地

客が少ないから魅力が出ないというのは、「卵と鶏」みたいな話になりますが、それが最大の原因だろうなぁと思います。香港人に東京ディズニーランドのような微に入り細に入りみたいな演出ができるかという一抹の不安はありますが、お客さんがたくさんいて、路上でたくさん催し物があって、という状態になれば、印象変わるだろうなと思います。

ただ、もう一つ、香港が求めるものとずれるところがあるのかも知れないという思いもあります。香港のこの手の娯楽を一手に引き受けてきた海洋公園は、今もかなりの人気ですが、この遊園地はどちらかというと、日本でここしばらくバタバタと潰れてきたタイプの遊園地なんですね。走り疲れてきている日本とまだまだ走るぞという感じに香港(&中国)では、求めるものが違うのかも知れません。日本は、娯楽に刺激を求める時期から娯楽に安らぎを求める時代になったのですが、香港/中国は、娯楽に刺激を求める段階なのでしょう。

☆ ネット上の情報

Hong Kong Disneyland

「香港ディズニーランド」のオフィシャルサイト

(2007年 1月13日　記)