概要	名前の通り、香港の歴史の博物館です。 全体は四部構成になっていて、「自然史」、「考古学」、「民俗学」、「香港史」がその内容です。自然史は人間登場以前の歴史に関する物、考古学は石器時代等の歴史に関する物、民俗学は香港の伝統的な暮らしに関する物、香港史は、イギリス占領以降の歴史に関する物、です。
感想	「香港科学館」が香港ということを意識せずに楽しめるところとすれば、こちらの「香港歴史博物館」は、香港を楽しむところといえるでしょう。子供たちは、科学館の方が好きなようですが、私はこちらの方が興味深いです。 概要で述べた四部構成は、琵琶湖博物館によく似ています。設立は、こちらが1975年、琵琶湖博物館が1996年ですから、こちらが本家といえます。「民俗学」のコーナーには、香港の昔の(おそらく田舎の)家が、「香港史」のコーナーには、香港の昔の繁華街の町並みが再現されていて、結構楽しめます。
場所	尖沙咀東です。「香港科学館」の隣です。 バスで 5,5C, 8, 8A, 13X, 26, 28, 35A, 41A, 81C, 87D, 98D, 110, 208, 215X, 219X, 224X, 269B, 260X のバスが真ん前に止まります。 地下鉄で どの駅からも結構あります。尖沙咀駅のB2出口から東に歩いて18分くらいです。
入場料	大人HK$10.00、子供/老人HK$5.00です。(安い!!) 年間パスがあります。ファミリー年間パスがHK$200.00で、家族4人までが一年間入り放題です。この歴史博物館だけを考えるとまず元は取れませんが、このバスは、ここの他に「香港太空館」、「香港芸術館」、「香港科学館」、「香港海防博物館」、「香港文化博物館」の計6カ所の博物館に使えるものなので、あちこち回ろうと思っている家族には、このパスが得だと思います。
オフィシャルサイトのURL (詳しい情報はこちら)	香港歴史博物館のサイト(英語です)へ

☆ 追加のコメント

最初は、「琵琶湖博物館のパクリだな。」なんて思ってましたが、冷静に考えるとこちらが先なんですね。春節の香港の家の展示とか、香港の古い町並みなどは、異国の興味深さと知らないながらも何となく感じるノスタルジーとで、結構興味深く見ました。現在の九龍の海岸線は、結構最近埋め立てられたものだということも分かって、今自分がいるあたりは思ったより新しいんだなぁ、なんて思ったりもしました。子供たちも古い商店街で色々なごっこ遊びをして楽しんでいました。

日本が香港を占領した事も展示されていて、おっ、と思いました。展示されている内容は、史実を淡々と述べるもので、フェアであったと思います。

(2005年1月9日　記)