☆ 冒頭のお詫び

香港ディズニーランドが開業するずっと前から香港の唯一の遊園地として、香港の全てのアミューズメントを一手に担ってきたのが、この香港海洋公園(Ocean Park)であります。香港ディズニーランドの開業が、2005年、香港海洋公園の開業が1977年ですから、なんと28年も一人横綱の使命を全うしてきた訳です。香港ディズニーランド開業後二、三年は、入場者数で香港ディズニーランドの後塵を拝しましたが、その後は抜き返し、今ではというか、今でもというか、香港で遊園地といえば、香港海洋公園といわれる、という、香港アミューズメント界の雄であります。で、そんな香港海洋公園を、なんでまっさきに取り上げんと、6年半も経ってから取り上げるのか、をまずは詫びねばならないでしょう。ということで、冒頭のお詫びであります。

☆ 香港海洋公園の概要

海洋公園は、香港島の南側にあります。香港島の東西のほぼ真ん中を南北に通っているアバディーントンネルを南進して出た所に南朗山という山があるのですが、その山の周りに広がっています。入り口は二つあって、そのアバディーントンネルを出た当たりにメインの入り口が、山の西側に大樹湾入り口があります。遊園地そのものも二つに分かれていて、メインの入り口近辺に広がるところと、大樹湾入り口から南朗山南面にかけて広がるところとの二カ所です。この二つは、南朗山東南面を走るロープウェーを使って移動しますが、最近アトラクションっぽい地下鉄でも移動できるようになりました。二カ所の遊園地ですが、メインのアトラクションは、殆ど大樹湾入り口の方にあって、メインの入り口の近辺は、結構地味なアトラクションが多いです。

入場料は、大人HKD250.00、子供HKD125.00で、ザクッと円でいうと、大人3000円、子供1500円ということでしょうか。一応年間バスも用意されていて、大人HKD695.00、子供HKD350.00です。一年に三回行けば元が取れる価格です。海洋公園への行き方ですが、バスかタクシーですね。ディズニーランドみたいに専用列車はありませんし、そもそもMTR自体通っていません。銅鑼湾からタクシーで、HKD60.00位でしょうか。バスだと中鐶から6番、6X番、260番当たりでいけて、料金はHKD10.00前後です。乗っている時間は20分くらいでしょうか。これらはいずれもメインの入り口の方につきます。大樹湾の方に行きたい場合は、金環から出ている629というバスに乗ります。料金はこれもHKD10.00程度です。

☆ 香港海洋公園の遊び方

香港ディズニーランドは典型的なテーマパークでしょうが、では、海洋公園は、というと、まあ、典型的なテーマレスパークでしょう。(外国では用語として「テーマパーク = 遊園地」と使用されているようですが。)絶叫系マシンあり、イルカショーあり、水族館あり、パンダあり、ですから、何でもありです。今の傾向からいうと、3D系というか、映像系というか、そういう技術を駆使したインドア系のアトラクションがないのが、傾向として目につくところでしょうか。そういう意味では、遊び方といっても「地図見て好きな所にいってください」といった感じになるでしょう。

ただ、場所がはっきり二つに分かれているし、結構アップダウンはあるしなので、場所の離れたアトラクションを行ったり来たりすると、それだけで時間は食うわ、着かれるわで、あんまり楽しめなくなります。場所は、a) メイン入り口付近、b) 大樹湾入り口～頂上付近、c) 頂上エリア、d) 南端エリア、の4エリアに大別できるので、それぞれを征服してから他に移動するという計画にするのがいいです。考慮しておいた方が良いのは、遊ぼうと思えば、二カ所をロープウェーで移動することになりますが、夕方はこれが結構混むので、15:30程度までには本拠地の方に戻っておいた方がいいです。何で遊ぶかは、後は、各人のお好みでということになりますが、今回いった時(11月初旬)は、季候は良いわ(11月は湿気もなく、暑くもなく、最高の季節です。)、中国人観光客が少なくて、混んでないわで、存分に楽しめました。11時から17時の6時間で、9つほどのアトラクションを楽しみました。平均待ち時間は、30分弱だったでしょうか。これだけ乗れれば、元は取った気になると思います。

海洋公園での食事ですが、絶叫系マシンが並ぶ、最南端当たりで取るのがオススメです。店が多いし、パラエティがあるし。おいしいものがある訳ではないですが、他は、手際悪いし、まずいし、で、恐らく、頼んだことを後悔するほどのレベルなので。

☆ ネット上の情報

Hong Kong Ocean Park

「香港海洋公園」のオフィシャルサイト

(2010年11月20日　記)