☆ 香港人はジャズが好き??

さて、まず香港人の間ではジャズは人気はありません。一般的に歌のない音楽はかなり苦戦しているようです。「香港人は、経済的なことに関する興味は非常に高いが、文化的なことに関する興味はかなり低い。そのため、ジャズのような歌のない、文化的にも香港の音楽とかなり異質な音楽を鑑賞する所まで意識も感性も行かない。」なんて解釈がされたりしていますが、どうなんでしょうか。確かに文化的な幅を広げようという意識は、日本、欧米などと比べてかなり低い気はします。経済的には一人あたりのGDPはトップレベルなので、経済的に余裕がないというわけではないと思うのですが。

ま、いずれにしても、香港人でジャズを聴くという人はかなりまれで、街中のジャズスポットなどもかなり少ないです。総じていえば、香港のジャズ環境はあまり良くないということになると思います。

☆ 香港はジャズの穴場??

という状況ではあるんですが、私は香港でのジャズライフは結構充実しているし、日本では中々得られない経験ができてると思っています。恐らく年配の欧米人が結構多く住んでいる為だと思いますが、ベテランの名ジャズプレーヤーが結構ちょくちょく香港に来るのです。私が香港に来てからだけでも、ハービーハンコック、チックコリア、マンハッタントランスファー、フォープレイ(ボブジェームス、ラリーカールトン、ハービーメイソン)といった辺りが来ていて、ちょっとびっくりしています。日本だとまず1万円はくだらない、更にチケットを取るのは結構困難なメンツではないかと思います。それが7千円くらいで、しかもかなり簡単にチケットが取れてしまうのです。チケットが簡単に取れてしまうのは、香港人があまり興味がないからなのかも知れませんが、かなり得した気分です。正に「穴場」的な感覚です。

☆ 香港でのチケットの販売方法

ジャズライフから話がそれますが、チケットの販売方法、購入方法について。インターネットでの情報公開、チケット販売の体制がかなり整っています。その関係で、広東語ができないということがあまりハンデにならないと感じています。これはかなりありがたいし、運営としてはスゴいなと思います。コンサートとか舞台とかの興行情報は、香港政庁LSCDのCultural Presentations Sectionのサイトにほぼ網羅されています。で、チケットは、URBTIXのサイトで買えるという仕組みです。LSCDのサイトで見て買いたいと思ったらそこからURBTIXのサイトに飛べるので、そういう意味でもよく作り込まれていると思います。

☆ ネット上の情報

香港政庁LSCDのCultural Presentations Sectionのサイト	香港での興行情報が一覧できるところ
URBTIXのサイト	香港の興行チケットのオンラインショッピングサイト

(2006年12月17日　記)