★ [SilverSackの自画自賛] 家族で過ごした香港
観光地として梅窩を紹介するといってもかなりマイナーですな。フェリーターミナルがあって、ランタオバスのバスターミナルがあってと、東涌と並んで、ランタオ島の交通の要所であり、ランタオ島観光の起点であります。などと力んでみても、MTRですっと着ける東涌に比べると格段にマイナーなのは確かです。でも、私、好きなんですよ、梅窩。
だって、
とはいっても、どんなもんかというと、上の写真のような感じで、どれを取ってもショぼいのも事実ではあります。でも、やっぱりいろいろなものが揃っている一方で、微妙な緩さがあって、何ともいえない感じで好きなんですよね。
地図を見ると「梅窩瀑布」などと書いてあるので、「どんなすごい滝かいな」と思っていくと、肩すかしを食います。でも、高さは10m位はあるので、そこそこ立派な滝です。周りは、結構整備されていて、休むこともできるし、岩遊びもできそうだし、トレールも舗装しちゃうような香港にあって、直接自然とふれあえる貴重な場所です。元々水の少ない滝なので、雨の多い時期にいった方が面白いでしょう。この写真は、1月に撮った写真で、滝が二手に分かれて落ちていますが、4月にいった時は右側の滝がなくなっていました。
滝までは、梅窩のフェリーターミナルから30分くらいです。坂も大してきつくないので、意外とあっさりと着けてしまいます。道は、フェリーターミナルから梅窩の下町を抜けて山へ行く道に抜けるところがわかりにくいと思いますが、そこを抜けたらあとは一本道です。滝の表示は結構飛び飛びにしかないので(まあ、香港ですから)、そこは地図とお日様を頼りに頑張りましょう。
滝のすぐ上に銀鉱洞があります。昔ここで銀を取っていたそうなのですが、その跡です。まあ、銀山跡ですな。ただ、取れる銀の質が今一だったこともあって、銀を取っていたのは、19世紀後半の20年ほどのようです。入り口には、解説があって、今書いたことも載っていたり、コウモリがいるよ、とかも書いてあるのですが、上の写真の通り、10mほど行ったところで塞がれています。オイオイ。
梅窩瀑布にいく途中に白銀郷という小さな集落があって、その外れにあるのが、文武廟です。村を守るお社で400年くらいの歴史があるそうです。ただ、ちょくちょく建て替えられていて、今の建物が400年前のものということではないですが。文武廟というとセントラルにあるものが有名で、観光ツアーにも入っていたりするようで、文武廟というと香港のセントラルにある観光名所と思っている人が多いかもしれませんが、文武廟というのは、街の守り神みたいなもんでどこにでもあります。
梅窩の下町を抜けて200mほど行った辺りに三叉路があって、右に行くと文武廟と梅窩瀑布があるのですが、その三叉路を左に行くと北帝廟があります。北帝廟も文武廟と同じく街の守り神のようなもので、あちこちにあります。こちらは、家並みの真ん中にひときわ小さく鎮座しているので、それはそれでちょっとビックリではあります。ただ、文武廟にしても北帝廟にしてもかなりきれいで、そこに住んでいる人に思いがあるから頻繁に建てられて新しくてきれいなんだろうなと思います。うちらは観光に来て、新しいとちょっとがっかりしたりしますが、それはとりもなおさず、そこの住民にちゃんと当てにされている現役のお社だということでしょう。
フェリーターミナルを出て、向かって右側が海鮮料理屋街、左側が西洋人相手のバーレストラン街になります。海鮮料理屋街は、ラマ島ほどおおくはないですが、長州島よりは多そうです。でも、ラマ島よりも長州島よりも流行ってないです。味は悪くないと思うんですけどね。西洋人相手の店は、バーが1件、西洋料理のレストランが2件、トルコ料理屋が1件、それとマクドナルドです。ケバブが好きな私は当然トルコ料理屋に入りましたが、美味でした。
梅窩は西洋人の観光客が結構多いです。梅窩とディスカバリーベイはフェリーがあるのですが、その関係でしょう。ディスカバリーベイは、梅窩の隣にある町ですが、近代的な住宅地で、梅窩とは全く雰囲気が違います。西洋人も田舎の雰囲気に浸りたくなると梅窩に来るのでしょう。
(2011年 5月 2日 記)