香港湿地公園は、2006年6月に開園した比較的新しい公園です。米埔自然保護区にほぼ隣接したところにある公園です。開園当初は結構話題になっていて、行こう行こうと思っていたんですが、なかなか機会がなく今になってしまいました。考えたら、もう三年も経っていたんですね。

☆ 「香港湿地公園」への行き方

香港湿地公園には、以下のルートで行けます。

1. KCR西線で天水園駅に行く。
2. 天水園駅で、705番の軽線(Light Rail)に乗り、湿地公園駅で降りる。
3. 歩道橋を渡って、徒歩五分。

尖沙咀東駅から大体1時間15分位じゃないでしょうか。金環から967番のバスが出ていますが、これだと乗り換えなしで、湿地公園まで行けます。これでも1時間15分ほどのようです。ま、遠いっちゃ遠いですが、遠くないっちゃ遠くない、そんな距離です。

☆ 構内のルート

湿地公園の入り口を入ると切符売り場があります。私が行ったのは、午後二時半頃でしたが、窓口は結構込んでいました。繁盛してるんですね。入場料は、大人HK$30です。切符を買って中に入ると両脇に芝生のスロープがあって、その真ん中が通路になっています。でその通路のドン突きが本館の入り口になるのですが、良い遊び場になりそうなその芝生のスロープの下にその本館がしつらえてあるんですね。ま、なかなかの演出だと思います。本館は、売店があったり、軽食屋があったり、ちょっとした動植物の展示があったりとそんな感じです。

そこから先の回遊ルートは、こちらの地図を見てもらったら何となく分かりますが、

1. まず、小川の路というルートを通ります。ここは、人工のせせらぎに沿って路が造られているのですが、いろいろな川魚が見られます。
2. それが終わるとビジターセンターについて、そこから池を渡る道を抜けると湿地帯に接するエリアに出ます。ここら辺は、マングローブが生い茂る河に板橋が渡してあったり、トンボや蝶がいる沼を渡る通路がしつらえてあったり、湿地に面するところには野鳥観察小屋が設置してあったりと、恐らくここがこの公園のキモなんでしょう。
3. ここからは、そのまままっすぐ本館に戻る路が標準のコースになりますが、途中に本館前の湿地の野鳥を観察する小屋が設置されています。

という感じです。印象としては、人工とはいえ、清流とそこを泳ぐ魚はなかなかそこでしか見られないものでこれは貴重、野鳥観察小屋から見る野鳥は、この湿地公園のハイライト、で、この二カ所がおすすめのポイントかなと思います。日本人にとってはあんまりありがたみがないですが、いろいろな説明をしてくれる説明員がかなり多く配置されていて、香港はこれが聞けるからかなり勉強になるんだろうなと思います。また、香港政庁の力の入り具合も感じます。

☆ 正直な感想は、、、

家族が香港に来たとき、みんなで一緒に行こうと誘ったら、子供二人は、学校の行事や何かで行ったことあるからということで、頑なに嫌がりました。なにもそこまで嫌がらなくても、と思っていたのですが、行ってみて若干頷けるところもありました。子供の目線で言葉にすると「遊べない」んですね。回遊ルートを外れて歩いてみるなんてことはできない造りになっていて、もうあてがわれたコースを歩くだけとそれしかできません。回遊ルートも例によって舗装されていて、日本人の感覚でいうと、「せっかく自然と触れ合いに来たというのになんじゃこれは!」という感想になってしまいます。(香港は山歩きのコースでも舗装してあるので、香港のスタンダードはこちらになるのですが。)という感じなので、日本人から見ると「もっとワイルドにならんもんかねぇ。」です。

(2009年10月26日　記)