☆ コーヒーといえばブラジルという私ですが

さて、コーヒーといえばブラジルというか、頑なにブラジルしか飲まない私ですが、そのポリシーが揺らぎそうな気配になってきました。2008年に香港に通販専門のコーヒー豆店としてAsiri Coffeeがオープンしたのですが、これがかなり出色の出来だったのです。2008年7月にオープンした店を今頃紹介するというのは、ちと出遅れているのですが、いや、実はブラジルがなかったので、しばらく見向きもしなかったのです。

品揃えは、ブレンド3種類、ストレート4種類の7種類、私の目当てのブラジルはあるけどないです(品切れってことです)。今のところはこれが良いかなと思ったブレンド、Daidaiを試したところです。

☆ Daidaiブレンドについて

個人的には苦めなコーヒーが好きなので、「香り高く、深いコクとビターな味わい 後味はまろやかな甘味」という売り文句に惹かれて、これを試してみました。売り文句通りの傾向の味でしたが、レベルはその想像を遙かに超えたものでした。なんというか、苦みを担当する豆、コクを担当する豆、酸味を担当する豆、後味を担当する豆が、別になっていてそれぞれにベストの豆を担当させた、そんな感じがしました。苦み、コク、酸味、後味のどれをとっても一級品で、私は元々はストレート派なのですが、「ブレンドでないとこの味は出せんわなぁ。」と、ブレンドの妙味を再発見させられました。話を聞くとブラジルもブレンドの中に入っているということですが、これは、もうこのDaidaiの味だとしかいいようがないです。それぞれの豆の良いところだけを集めた味は、厳しい目で見れば、味の統一感に欠ける、例えていうと整形美人の印象もありますが、ここまで見事に整形されるともう脱帽であります。

豆の鮮度も非常に良かったです。入れた際の泡立ちもよく鮮度が良いこともよく分かりました。考えてみたら、豆の鮮度管理に関しては、通販の方が有利なんですね。店頭の場合、煎った豆を店頭に展示する必要があるので、販売量にかかわらず一定量店頭に出しておく必要がありますが、通販の場合その必要がないのでこちらのほうが販売量に見合った在庫量にコントロールしやすいんですね。以前に利用した通販(Brooksですが)で、真空パックの真空が抜けたような豆を送ってこられて以来、通販の鮮度管理は当てにしていなかったのですが、鮮度管理をやろうと思うと通販の方がやりやすかったんですね。

唯一難点といえば、日持ちがしないことでしょうか。200g買って、間に10日間の出張があったので、飲みきったのが買ってから20日ほど経ってからですが、この時点では味はかなり崩れていました。えぐみが出るほど鮮度は落ちていませんでしたが、酸味が後退して、苦みが増した感じでした。ただ、これは練りに練ったバランスのブレンドで、カリカリにチューニングしたレース車のようなものなので、その代償と考えるのが妥当だろうなと思います。日持ちするようなブレンドをしようと思ったら、今度は逆にああいういいとこ取りの味にはできないような気がします。ただ、200gというと私には大体一週間強の量で、一週間では味の崩れは大したことはなかったので、長い出張がなければ大丈夫ということになると思います。冷蔵庫で保管すればもう少し味も保てると思いますし。

☆ ネット上のさらなる情報

「Asiri Coffe」のサイト

Asiri Coffeeさんのサイトです。購入は基本的にこのサイトからになります。

「のりのりでいこう！香港&海外情報」ブログの「Asiri Coffe」のページ

2008年7月頃の記事です。男性の方ですが、「香港でコーヒー飲むのは一苦労」というのは全く同感です。

「香港掘り出し物ママ日記」ブログの「香港でおいしいコーヒー☆ａｓｉｒｉ　ｃｏｆｅｅ」のページ

2008年10月頃の記事です。女性の方ですが、絶賛です。私は、「この味で女性受けするかな」なんて思っていたのですが、いけるようです。一記事で一般論語るのも無謀ですが。

(2009年11月 1日　記)