取り敢えずは、着いてすぐの印象から。
赴任は、4月でした。香港といえば沖縄より南、4月からプールには入れると聞いていたので、かなり暑い気候を想像していました。でも当初は日中でも25度に届かない感じで「へっ!? えらく涼しいじゃん。」が第一印象でした。少々の家財道具を持っていきなりマンションに入ったのですが、暑い気候を想像して寝具はタオルケットだけだったので、しばらく寒い思いをしました。今も夕方などは涼しいいい感じの風が吹いていて快適です。周りの人は「そんなこと言ってられるのもあと一、二週間だよ。」などといっていますが、さあどうなるでしょうか。
さて、香港はご存じと思いますが、香港島と半島といくつかの島からなります。面積は全部で1,100平方キロメートルというので東京都のほぼ半分、そこに680万人がひしめくと言うところです。これだけではえらく込んでると思う方とたいしたことないと思う方と分かれるかもしれませんが、このエリアは実はほとんど平らなところがないのです。神戸も後ろに山が迫ってますが、あんなもんじゃありません。というわけで、ごくごく限られた周辺部にひたすら高いビルを建てて、固まってすんでいるわけで、結果、空気も海もかなり汚れてます。毎朝の天気予報に空気汚染指数なんてのが出るくらいです。というわけで、体にいい環境ではなさそうです。
予想に反した気候と汚い空気でちと滅入っていた中で、「お、やはり南国だな。いいな。」と思ったことがありました。鳥です。朝晩様々な鳥が人気を気にせずに思いっきり鳴いています。声の調子も南国の鳥って感じだし、マンションのすぐ横の木でも鳴いていたりするので、町中なのに何となく自然豊かな気分になります。
(2004年5月3日 記)