☆ 香港では当たり前すぎることですが、、、

日本にいる日本人の方はそれほど知らないと思います(こんな事報道も紹介もしないと思うし。)が、香港の日本人の間では極々当たり前に誰でも知っている香港の不思議があります。「香港の冷房」です。一般的に初対面の時の無難な話題は天気の話ですが、香港に住む日本人同士で最も無難な話題は「香港の冷房」です。

☆ 冷房との戦い

香港はとっても冷房がきついです。私は香港では事務所長のような立場になって、一応一部屋持っているのですが、そこには空調の通気口が専用に一つあてがってありました。所長だしそれなりの対応をしてくれていると思ったのですが、かなりきつく空調がかけてあって、・通気口は全部塞いだ、・それでも足らなかったので、セーター二枚事務所に常備して、寒くなったら着るようにした、という結果になりました。日本人が寒いといってエアコン切っても、香港人がすぐつけてしまうので、服を着るしかないんですね。香港人の方が多数派だし。

冷房問題は香港の至る所で見られます。まず、お店。かなり寒いです。ただ、暑い外を歩き回って体が熱くなったところに室温20℃というのはむしろ心地良いかもしれません、長居さえしなければ。次にホテル。自分がかけなくても周りがかけるので、ついでに自分の部屋も冷えます。南国だといって油断せずにパジャマは長袖/長ズボンにしましょう。バス/地下鉄/鉄道の冷房も日本とは比べものになりません。2駅,3駅程度であれば、ほてった体を冷やすのに丁度良いでしょうが、20分以上乗るのであれば、必ず長袖を用意しましょう。WHO辺りが問題にし始めたこともあって、以前に比べると若干ましになっているような気もしますが、ホテル、バスなどは、大差ないように思います。すごいなぁと思うのは、年中冷房をかけること。香港も11月ともなれば最低気温が20℃を切りますし、ホントに寒い時は10℃を切る時も年に一週間くらいあります。明らかに外は「寒い!!」時でも絶対冷房なんですね。一年中「内気温＜外気温」でないとダメって事のようです。しかし、何で??

見たところ、別に香港人が寒さに強いというわけではなさそうです。寒い時だと冷房かけて、首にマフラー巻いて仕事していたりしますから。しかし、そんなん見るとホント「気が狂ってる」と思いますよねぇ。冷房を切った時の香港人の反応は「息苦しい」「空気が悪い」といったようなもので、日本人の間では「香港人はエアコンを空気清浄機だと勘違いしている。」というのが共通認識になっています。まあ、でも流石に香港人もエアコンつけても空気がきれいにならないことくらいは知っているでしょう。恐らくぬるい空気がのどを通るのが非常に不快なんでしょうね。きっとここは譲れないんでしょう。ドイツ人はクルマ、香港人はエアコン、と。

しかし、直らんモンかなぁ、と思います。香港なんぞ自地域の発電では足らなくて、中国から電気を買っているはずですが、それでこんなに無駄遣いするかなぁ。

(2007年11月 5日　記)