☆ 香港の日本人学校

香港には、日本人小学校が二つ、日本人中学校が一つあります。香港自体が日本に負けず劣らず教育熱心なところ(学歴で生涯年収がかなりの程度決まってしまうという事情を意味するので、良い点だけでもないのですが。)ですが、それに影響を受けてか香港の日本人も総じて教育熱心のようです。香港の日本人学校の生徒の学力もかなり高いようです。

私は、半島側にある小学校大埔校は行ったことはありませんが、香港島側の日本人小学校、日本人中学校は、子供が通ったこともあって何回か行きました。地価、家賃の関係だと思いますが、いずれも結構山の上にあります。交通の便は悪いです。小学校はスクールバスがある、中学校はバスターミナルの近くなので、行き慣れるとそれほどでもないでしょうが、私たちが行くときは、タクシーで曲がりくねった山道を上っていくので、結構人里離れたような気になります。

香港ですから、敷地は当然狭く、上下に長い(地上階も地下階も多い)構造です。で、半ば当然のごとく校庭はありません。体育館はあります。あの狭い敷地のどこをどう工夫したらこんな立派な体育館が確保できるんだろうと思うくらいの体育館で、それはそれで感激ですが。

さて、校庭がない日本人学校でも運動会はあります。で、ここではその運動会について書こうと思います。

☆ 香港日本人学校の運動会

香港日本人学校の運動会は、香港島の南側、中鐶、銅鑼湾、太古等の繁華街から、トンネルを抜けて反対側に出たところの香港仔運動場で、行われます。今年は、中学校の運動会は、10月7日、小学校の運動会は、11月9日にありました。会場となる香港仔運動場ですが、観客席付きのついた400mトラックの陸上競技場で、こういうところで運動会ができるというのは幸せだなと思います。私も400mトラックを走ったことが一回あります。中学校三年の時に学校の陸上競技大会があって、それが本格的な陸上競技場で開催されたのです。その時は400m走に出場したのですが、観客席のついた、きちんと白い線で走るコースが区切られているフィールドに立った時、かなり気分が高揚したことを思い出します。

競技内容は、特に日本の運動会と大差ありません。内容で日本と違うのは、中国国歌が流れること(日本国歌は当然流れます)くらいですかね。他の地域ではないと思うので、結構印象に残りますが。競技で好きなのはチーム対抗リレーですね。(香港だから、という要素は全くありませんが。)12人～20人くらいのチームで、大体トラック3～4周するのですが、このくらいの長さになると必ずドラマがあります。

ご多分に漏れず、父兄のビデオ撮影、写真撮影は、盛んです。中学になると若干下火にはなりますが。自分もかなりやるので、人のことはいえませんが、やっぱり「いかがなものか」ですね。

• 撮ってるビデオがぶれるので、我が子の演技が終わっても拍手ができない、とか
• 走っている間、ずーっとビデオを取っているので、考えたら我が子の徒競走を一回もこの目で見たことがなかった、とか

冷静になって考えると「おまえ、たいがいにせいや。」という状態です。子供のドアップはせず、なるべく全景を取るようにしているので、親バカなビデオにはなっていないと思っているのですが、端から見たら五十歩百歩ですかね。

(2008年11月15日　記)