★ [SilverSackの自画自賛] SilverSack World Tour
やっと深圳に行きました。ま、罗湖商業城には、行ったことがあるのですが、しかし、あそこだけでは深圳に行ったとはいわないと思うので。ミニチャイナとか世界の窓は、前から面白そうだなと思っていたのですが、治安に不安ありという風評があって、「行くのは中国語がある程度できるようになってからだな。」と思っていたので、ここまで引っ張ったのでした。今回行ったのは、前から興味があった「ミニチャイナ(錦繍中華)」、「中国民族文化村」、「世界の窓」です。
深圳では、「世界の窓」の真ん前の「Crowne Hotel(威尼斯酒店)」に泊まりました。五つ星のホテルです。中国の五つ星は、伝統だけで設備はボロボロという所もあったりするのですが、このホテルは結構いけてました。家族四人で泊まった部屋がRMB1,500.00/night(JP\20,000.-位)なので、中国の中では破格ですが香港の値段と比べれば、かなりリーズナブルでしょう。
交通機関は、バス/KCR/地下鉄を使いました。自宅から紅磡まではバス、紅磡から罗湖まではKCR、罗湖から世界の窓までは地下鉄で行きました。紅磡から罗湖までは大体40分、パスコンにまあ40分、罗湖から世界の窓までは大体40分なので、紅磡から世界の窓までは約二時間といったところでしょう。うちの深圳の同僚は「タクシーでいいですよ。」と言っていましたが、地下鉄の方が安心のような気がしたので、こちらにしました。料金は、紅磡から罗湖までHKD33.00(子供HKD16.50)、罗湖から世界の窓までは大人も子供もRMB5.00でした。二時間の旅の割には交通費はかなり経済的です。
世界の窓周辺だけですが、深圳の印象を少し。香港と大して離れていないはずですが、湿度がえらく違うような気がしました。夜はかなり過ごしやすく感じました。歩道は、彫刻なんかが点々と並んでいるし、広いしゆったりしているしで、なんか文化的でした 。
「ミニチャイナ」もそうですが、ここも所謂名所のミニチュアを集めた観光地で、こういうのが好きかどうかでこの地域の評価が分かれるのだと思います。私は好きです。本物を見ないと意味ないじゃんという方もいるかもしれませんが、また、見るだけじゃつまんないじゃんという方もいるかもしれませんが、多種多様な人間の営みが見られるのは、たとえレプリカでもやはり興味深いものがあります。少なくともその文化の味は伝えてくれているわけですから。
こういった世界の名所のミニチュアを集めた観光地は、私は他に三カ所行っています。デンマークのレゴランドとオランダのマドローダムと淡路島の淡路ワールドパークONOKOROです。それぞれ特徴がありますが、この「世界の窓」は、
のが、その特徴といっていいと思います。ここら辺は、考え方の違いでしょう。
レゴランドとかマドローダムとかオノコロは、ミニチュアにすることで、本物とは違うものが見えることを狙っていると思います。1/30にした建物の横で写真を撮ったら、誰も本物に行って撮ったとは思わない、で、結構あり得ない構図の写真で、それそのものとして楽しむことができます。また、ここまで小さくすると本物を見るときとは全く違った視点で見ることになるので、本物を見るときとは違った発見もあるわけです。
でまあ、世界の窓ですが、本物に行った気になるというところを狙っているのではないかと思います。エッフェル塔は縮尺1/3なので100m以上あります。エッフェル塔の前に延びる通りの先には凱旋門があって、その先にはパリの噴水があって、という感じで、かなり真剣にシャンゼリゼを再現しています。で、ここで写真を撮るとまるでパリに行ったように見えます。他でも日本庭園のコーナーでは、和服を貸して写真を撮ってくれる、タージマハールでは、インドの衣装を着せて写真を撮ってくれる、ピラミッドの前ではラクダに乗って写真が撮れる等々、その気になるための工夫がたくさん盛り込んであります。一言で言うと「風景のカラオケ」を狙っているわけですな。
個人的には、マドロータムとかの方が好きです。本物ではないわけだから、本物にないものを狙った方が価値があるだろうと思うのと、所々再現性が雑なところ(要するに似ていない)が目につくんですね。あと、マドローダムとかは船が動いたり、色々と風景に動きがあったんですが、こちらには動きがないので。それはともかく、香港にはこういうところはないので、当面はちょこちょこ通うと思います。今回は4時間いましたが、アイテム数が多いので、全然回り切れてないんですわ。
そういえばもう一つ。ここには、室内スキー場があります。今回はしませんでしたが、一応どんなところか見てきました。ゲレンデは、幅15m位、長さ50m位といったところです。スキー場というよりはそりゲレンデという規模です。スキーを滑るのはちょっと悲しいかなという規模ですが、この地域で貴重であるのは間違いないでしょう。
(入場料 : RMB120.00(身長140cm以下 : 半額、110cm以下 : 無料))
こちらは、中国全土の建物のミニチュアです。こちらの方は、縮尺も大きめで、ミニチュアという感じのアイテムが並んでいます。全部で80以上あります。ここら辺、ここに来る人が本物を見られるかどうかで決めているんでしょうね。中国人は中国の観光地は行こうと思ったらいけるわけだから、こちらはミニチュア指向で本物とは別物を見せるようにしよう、となったのではないかと思います。今回は、三時間いましたが、回ったのは、全体の半分で、ま、一回で全部見ようとは思わない方がいいです。
私が中国全土など旅できるわけもないので、非常に興味深いです。やっぱり中国の多様性がいろいろと垣間見られて、中国の奥の深さを感じます。ただ、こちらは、中国のそれぞれの地方の歴史とか文化とかについてはまだ余り知識がないので、見て「ああ、そうなの。」位の感想しか言えないのが、何とも情けないですが。
ただ、こうやって見ると、やはりお寺とか石仏とかの宗教的な建造物が結構あることに気づきます。社会主義の中ではこういったものは余り優遇されてこなかったのではなかったか、と思うのですが、実際どうだったんでしょう。こういったものも中国の歴史/文化なんだとして、評価されるようになったとしたら、うれしいことだと思います。
(入場料 : RMB160.00(平日RMB10.00値引き)(身長140cm以下 : 半額、110cm以下 : 無料)(中国民族文化村入場料含む))
実は、こちらは「竜と鳳凰の踊り(通称、ナイトパレード)」しか見ていないので、ノーコメントです。コメントはナイトパレードのみ。また、行くと思うので、他はその時。
以前に深圳にいった人の話では、このナイトパレードが見物とのことでした。うちの深圳の同僚も同様のコメントだったので、結構期待していました。で、個人的な感想としては、「中国の四千年の文化を期待している所に今風のショー見せられてもなぁ。」です。中国の雑伎と西洋風のダンスの融合といった感じで、演出もそこそこ凝っているのですが、必然性が感じられなくて、見事であればあるほどこちらは醒めていくといった感じでした。約一時間のショーなのですが、ショーが終わった時、観客は、演者がまだステージにいるのに一斉に立ち上がって我先と出口に急ぐといった風で、なんかこちらも醒めた感じでした。
ただ、パンフレットを見ると昼間の各民族のショーは、結構面白そうなので、こちらは期待してます。
(入場料 : RMB160.00(平日RMB10.00値引き)(身長140cm以下 : 半額、110cm以下 : 無料)(錦繍中華入場料含む))
(2005年7月9日 記)