★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのがらくた箱
「コーヒー焙煎網」で、「コーヒー豆を炒る一番いい方法は直火式らしくて、こんな簡単な道具でそれができてしまうのはすばらしい」と書きましたが、この後ちょっとして焙煎は自分でやらなくなってしまいました。いや、2015年4月に家族が京都に合流して、四人暮らしになったんですが、四人分の豆を煎るのが大変だったんです。一人暮らしの時は結構空いている時間があり、自分用の豆を煎る時間も1時間までかからないという感じだったんですが、家族分ともなるとなんだかんだで焙煎にかかる時間は毎週2時間、と同時に家族が来ればあそこ行きたいあそこも行きたいと空いている時間は自然と減るとなって、ちょっとやってられないわ、ということになったんですわ。
余談ですけど、焙煎やめるっていったら、嫁さん、喜びましたね。煙がすごいのと、薄皮が飛び散るのとで、部屋がすごい汚れるんですわ。部屋の掃除は焙煎終わった後私がやっていたのですが、レンジフードの汚れがすごかったらしいです。で、その掃除から解放されると。
やめようとはなりましたが、調達先が見つからなければやめるわけには行きませんよね。実は結構試行錯誤していました。右京に住んでいた時に贔屓にしていた店から買っていた時期もありました。でも、「いや、あそこまで行くなら、焙煎するのと拘束時間変わらないし。」で、問題解決せず。後は値段が高かったり、ブラジルの深煎りがなかったり、でした。で、ようやく見つかって落ち着いたのが、カルディコーヒーファームでした。
値段が100gで400～500円とリーズナブルであることと、ブラジルの扱いが豊富なことで、決まりです。ブラジル、ツッカーノブルボン、カナリオと、ブラジル豆のストレートだけで3種類あります。更にブラジル豆だけでブレンドしたジュエリーブレンドがあり、たまにですがブラジルダークローストがありので、ブラジル好きの私としてはたまりません。ホント、こんなにブラジルの種類があるのはここしかないですよ。
カルディに決めた決め手はブラジルの種類の多さですが、ブレンドも結構個性的なものが多く、こちらもファンになった理由です。私が好きなブレンドもあり、好きになれないブレンドもあり。この両方あるというのが良いですね。全部好きだと、バリエーション狭いんじゃないかと不安になりません？プレミアムダークローストはちょっと苦手、ドイトンコーヒーも好きではないと、こちらは好きになれない方です。ですが、好きになれないのはこの位ですね。サマーブレンドはなかなかない味で好き、ノエルはクリスマスに相応しい分厚い苦みで好き、リッチブレンドは安いけどまあまあの味で好き、イタリアンブレンドはブラジル主体のオーソドックスなブレンドで好き、と、なんというかみんな違ってみんな良い、です。ブレンドでこんなに楽しませてくれるところもないですよ。ブレンドの腕が確かなところも魅力です。
ブラジルの深煎り命の私のBest Favoriteは、ブラジルダークローストで決まり、な筈ですが、実はそうではなくなってしまいました。カナリオとマンデリンフレンチを半々でブレンドしたヤツです。カナリオはふくよかな香りが特徴的なブラジルです。ブラジルといってもブルボン系などの酸味が強い種類もあっていろいろですが、このカナリオは私の好みドンピシャです。
このカナリオは浅煎りで、私の好きな味にするには苦みを足す脇役が必要なのですが、それがマンデリンフレンチです。マンデリンは極端に酸味が少なく、苦みを足すにはもってこいなのですが、それのフレンチローストが用意されているのですから、これは超どストライクです。
カナリオのふくよかな香りとマンデリンフレンチのシャーブな苦みのハーモニーはなんともいえません。ブラジルダークローストはここまで苦みがシャープではないんですね。カナリオ+マンデリンフレンチに軍配を上げる所以です。
(2023年 4月15日 記)