★ [SilverSackの自画自賛] 車とかオーディオとか
いままでのノリで、「何じゃ」などと書きましたが、日本の人であれば、「日立ロータリーシェーバー」と書かれれば、「ああ、日立製作所が作っている髭剃り機か。」という所までは、容易に理解できますよね。ま、「ロータリーって何?」という点は、残るかもしれませんが。
髭剃り機というと、日立がこのロータリーシェーバーを発表するまでは、ブラウンとかナショナルとかが出している往復式(髭を取り込む網刃(外刃)の下を内刃が横に往復して取り込んだ髭を剃る方式)は、フィリップスとかが出している回転式(髭を剃るところに丸い外刃が三つくらいあって、その下を内刃が回転して外刃が取り込んだ髭を剃る方式)の二種類にほぼ集約されていました。でまあ、そのあと外刃は往復式と同じような形で内刃は円筒式の物が回転するというロータリー式を日立が開発して、三タイプになったというわけです。
私は、
という人なので、毎日髭剃りは最低20分はかけているし、やはり優秀な髭剃り機でないとダメなのです。最初は、定番のブラウンから入りました。親父がブラウンだったのとやっぱり剃っているときの音がパリパリという音がして「いかにもきれいに剃れてます。」という音なんですね。ただ、外刃、内刃の寿命が来て、新しい刃と交換したときに剃り味が新品のレベルまでは戻らないんです。それが不満でナショナルのリニアスムーサーを試してみました。石けん洗い可能というモデルだったんですが、石けん洗いをすると急激に剃り味が落ちる、新しい刃と交換しても剃り味が元のレベルにならない、更に新品の刃に変えた後の剃り味は私の濃い髭に完全に負けて、同じ所を何度も剃らないと満足に剃れない、という状態になりました。で、当時「どのメーカーもやりたいと思っていてできなかったロータリー式を日立が開発した」とかいう記事を耳にしてロータリーシェーバーを試してみたのでした。
ロータリーシェーバーを買った時、店員さんはナショナルを勧めてくれました。試し剃りもできるので、試し剃りもしてみました。ブラウン、ナショナル、日立、サンヨー、セイコーがあって、ブラウンとナショナルと日立を試してみましたが、さすがブラウンと思いました。やはり髭剃り機の命である外刃はブラウンに抜きんでた物があるようです。ナショナルもなかなかのものでした。外刃の印象はブラウンほどシャープではないもののブラウンより肌に優しい印象がありました。日立はそれに比べると結構なまくらな印象がありました。それでも日立にしてしまったのは、それまでのブラウンとナショナルへのネガティブな思いがあったからでした。
さて、こうやって買ったロータリーシェーバーですが、「無事これ名馬」がぴったりの言葉です。外刃の寿命は他の往復式と同じ1年ですが、内刃は5年(他の往復式は2年位)で、長く使える印象だったのですが、使ってみるとその通りです。もともとなまくらな印象が功を奏しているのかもしれませんが、いくら使っても切れ味が悪くなった印象がありません。一度石けんを使って剃り味が悪くなってしまったことがあるのですが、その時も新しい刃に替えたら元の剃り味に戻りました。
買ってもうしばらく経ちますが、私の濃い髭をバリバリとパワフルに刈り取っていきます。髭剃り機をどちら向きに動かすかで剃り味が違っていて、最初に剃るときは表から、ある程度剃ってから強く当てるときは、裏から当てます。これでかなりツルツルになります。個人的にはまだそり残しがある印象ですが、リニアスムーサーを当てても全然パリともいわないので、限界まで剃れているということだと思います。掃除用のブラシがついていて手入れが楽なのもうれしいところです。
そういえば一転注意点、というか、慣れてしまうと問題なくなってしまうのですが。往復式から乗り換えた直後はおそらく結構な確率で肌を切ってしまうのではないかと思います。私もリニアスムーサーから乗り換えた直後は結構血を出して「なんと凶暴なシェーバーだ。」と思いました。電気店の店員があまり勧めないのもそのせいだろうと思います。ただ、私の場合、リニアスムーサーでは30分経っても髭剃りが終わらない状態だったので、それよりはましということでロータリーシェーバーの方を使っていました。で、そのうちに切れなくなってしまいました。こつを覚えたということなんでしょう。(ちと、ずれますが、店員さんがナショナルを勧めるのはこういうことなんでしょうね。ブラウンも切れる分肌に強く当てすぎるとちが出ることがあって、髭剃りで血が出ることが最も少ないのが、ナショナルなんでしょう。)
(2004年12月12日 記)