タイのプーケットに行きました。香港に来てから、結構東南アジアのビーチリゾートに行っていて、セブ、コタキナバルに続いて、３カ所目です。(家族は、他にもグアムとサムイ島に行っているので、それも入れると５カ所ですが。)やはり、人気リゾート地であるし、欧米人がわざわざやってくるところでもあるので、観光地としての実力は、セブ、コタキナバルとは、2ランクくらいは違う印象です。とはいっても、4番バッターばかりのチームが優勝できるわけではないのと同様に、4日間の旅行の満足度が、実は実力の差ほど差が出るわけではないというのももう一方の事実です。そんなことをつらつらと書き連ねと行こうと思います。

☆ プーケットと一口で言うなかれ

今まで行ったセブ、コタキナバルとどうしても比べてしまうのですが、冷静に考えると単純に比較できるものではないと思います。セブ、コタキナバルは、リゾート地としてのエリアは比較的狭く、一つの印象で語ることができるのですが、プーケットは南北40kmの海岸がほぼ全域リゾート地して開発されていて、それらが結構性格の違うリゾート地になっているので、プーケットとひとくくりで語れないからです。そういう意味では、プーケットに行く際は、自分の好みにあったビーチを選択するというのが、プーケット滞在の場合、結構大事なように思います。

私たちが止まったのは、ラグーナ地区。プーケットに滞在した4日間で、バトンビーチ、カマラビーチ、スリンビーチ、バンダオビーチは、見ました。ガイドブックを見ると他にもマイカオビーチ、ナイヤンビーチ、カロンビーチ、カタビーチ、ナイハンビーチなんてのがあります。4日間で感じたところでは、「タイ人の生活にまみれるのか、それを隔離してしまうのか。」が選択の鍵になるような気がします。私たちが泊まったラグーナ地区は、タイ人の香りを全く消したリゾートです。ホテルのあるエリアではタイ人の家を全く見かけませんでした。最も古くから発達したバトンビーチは、これとは逆のタイ人の喧噪のまっただ中で過ごすリゾート地です。スリン、カマラは通っただけですが、比較的静かなエリアにリゾート地を作ったという感じで、タイ人の生活とリゾート地が静かに融合しているといった感じです。タイの喧噪を味わいたければバトン、逆にリゾートのゆったり感を東南アジア色に染めたくなければラグーナ地区、タイの街の雰囲気を味わいつつゆったりしたければ、スリン、カマラといった感じではないかと思います。他のビーチもきっとそのどれかに当てはまるのではないかと思います。

私たちが泊まったのは、2006年に開業したラグーナ地区の中で最も新しいLaguna Holiday Clubです。ラグーナ地区を選んだのは、ホテルのプールが充実していて、こども達が喜びそうだったからです。この点に関しては、ちょっと期待はずれでした。ガイドブックで読んだ印象ほどの規模ではなかったからです。ただ、プールには結構大きめのスライダーが設えてあって、それとプールがかなり空いていたので、こども達は非常に喜んでいました。部屋は、リビング+2ベッドルームで、セブ、コタキナバルで泊まったところの3倍くらいあったと思います。香港の家より広い印象。これは高得点でした。(セブ、コタキナバルでも探せばあるのかも知れませんが。)朝食がゆったり食べられたのも良かったです。でも、現地の生活を見るのが楽しみのうちらには、寧ろバトンの喧噪の方が満足度高かったかなと思いました。ホテルを出ると殆ど生活臭がしなくて、かなり物足りなかったので。

☆ 年末のプーケット

年末のプーケットは、とにかく混みます。一つは、この時期プーケットはベストシーズンのまっただ中であること、もう一つは、この時期は、欧米人がクリスマス休暇にはいること。この関係で、この時期はとにかく観光客がどっと押し寄せます。今回の旅行では、行く前は、ホテルが中々決まらずにジリジリしました。目当てのホテルは取れない、どこでも良いといった後も二転三転する有様で、「飛行機は取れたのにホテルが取れずに断念するのか、、、。」なんて気になったときもありました。プーケット滞在中もレストランの予約が取れない、目立てのオプショナルツアーが満員で取れない、なんてことが立て続けにありました。年末にプーケットに行く場合は、スケジュールはかなりがちがちに決めていって到着時に予約をほぼ入れてしまうのがいいと思います。

でも、旬の時期のリゾートが非常に心地よいのも事実です。去年のコタキナバルは雨季に行ってしまって、ほぼ全期間曇りか雨でした。今回は、一日夜に雨にたたられた以外はほぼピーカンでした。やはりリゾートは天気が良いと気分がうきうきします。もう一つは、乾期なので、湿度が低く、昼間は泳げるほど暑い(リゾートだから当たり前ですが。)のに、日が落ちると心地よい涼しさになります。ホントベストシーズンは良いなと思いました。

☆ プーケットの観光メニュー

今回は、

• タイ・マッサージ
• カイ・ノ島、カイ・ナイ島アイランドホッピング
• タイ・サファリツアー
• プーケット・ファンタジー・ショー

に行きました。

今回のプーケットツアーの白眉は、カイ・ノ島でしょう。二日目に行ったアイランドホッピングツアーで、二島行くとかいって一島は上陸もせずに沖でシュノーケルするだけという嘘があったのですが、そんなことが遙か彼方に吹っ飛んでしまうくらい、このカイ・ノ島は、素晴らしいところでした。三つの岩山に挟まれた二つの砂浜の沖にカイ・ノ・シュノーケル・トレールというところがあります。砂浜から0.29km²(500 x 600m位の感じでしょうか)の範囲に渡って、珊瑚礁が広がっており、そこに膨大な種類と数の熱帯魚が泳いでいるという所です。浜からシュノーケルが楽しめるところというと、沖縄のコマカ島、城崎の竹野シュノーケルセンター、コタキナバルのトゥンク・アブドゥル・ラーマン公園といったところに行っていますが、このカイ・ノ島のシュノーケルトレールは、段違いにすごいです。遠くまで遠浅でその0.29km²の範囲を不安なく回れること(特に干潮時はかなりの沖まで足がつく深さになります。)、珊瑚の種類が多くまた一面に生息していて、見事なこと、珊瑚礁が立派だからでしょうが、熱帯魚の数が豊富、種類も豊富で、しかも大型の魚も結構いることで、見られる内容が圧倒的に豊富なのです。シュノーケルも結構飽きたなぁと思っていたのですが、久々に楽しめました。ツアーガイドの対応もそつがないのと細やかだったので、大満足でした。

タイ・サファリ・ツアーは、目当てのツアーが満席で取れなかったので、その時点で既にちょっと、、、です。エレファントライドは、30分くらいしっかり乗せてくれて、景色の良いところも通ってくれたので、これは良かったと思います。ただ、他はイマイチでした。やっぱり、ゴムの木のゴム採取実演とココナッツミルクからココナッツオイルを取る実演は見たかったなぁ。

タイマッサージは、まあ、可もなく不可もなく。元々マッサージが余り気持ちいいと思わないタイプなので、語っても余り参考にならないかも知れませんが。でも床屋でやってもらう頭のマッサージは気持ちいいと思うので、きっと気持ちいいと思うマッサージはあると思うのですが。取りあえず、タイのマッサージは床屋の頭のマッサージほど気持ちよくなかったと。いったのは、バトンのレッツリラックスですが、店の感じはGoodでした。マッサージというと北京で家族でやった足裏マッサージが唯一の他の体験ですが、店のしつらえはこっちが上、でも北京の方が楽しかったです。マッサージもさることながらマッサージをやってくれる現地の人といろんな話をするのが楽しかったりするので。

プーケット・ファンタジー・ショーは最悪でした。プーケット・ファンタジーは、タイの文化のテーマパークという解説を見て行く気になったのですが、タイの文化などほぼ原型をとどめないくらい崩されていて、タイ風のレビューという感じでした。深センの民族文化村のショーも同様でしたが、あちらは特に中国文化に思い入れがあったわけではないのでまだ耐えられましたが、こちらはかなり期待していたので、とにかく見ているのが辛かったです。ホント、タカアンドトシじゃないですけど「欧米かっ?!」(5発どつき)でした。

☆ 旅を終えて

ホテルは最高だったし、食事はうまかったし、海も最高だった。でも、何となく物足りない気がするのは、生のタイ人、生のタイの生活とのふれあいが少なすぎたからだと思います。バトンビーチ散策は雨でおじゃん、期待の三日目は生のタイは殆どなかった、という結果になってしまったので。身体が一番満足したのは、プーケットなんですけど、頭と心が一番満足したのはコタキナバルでした。

もう一つは、かなりお金を使ってしまいました。ツアー料金以外で使ったお金が、セブ4万円、コタキナバル6万円に対して、プーケット10万円です。食事はそれほど高くない(うちらは結果的にそこそこ高級なところに行ってしまったので、かかってしまいましたが。)のですが、いろいろな楽しみは結構高価だと思います。バラエティが多いから当然なのでしょうが、結構外してると思うものも多いので、値段相応ともいえないところです。

とはいっても人にどこを勧めるかといったらやっぱりプーケットでしょうね。

☆ ネット上の更なる情報

プーケットプーケットのサイト	現地の日本人が経営するツアー会社のサイトのようですが、宣伝情報だけでなく、結構参考になります。
Laguna Phuket内のLaguna Holiday Clubのサイト	うちらが泊まったホテルのサイトです。うちらが泊まってホテルって会員制のクラブだったんですね。
私のプログのサイト	私のプログです。今回の旅行のことをちょこちょこ書いてます。

(2007年 1月 7日　記)