☆ そうだ! 豫園に行こう!

上海にはほぼ月一回のペースで出張に行っていましたが、平日ばかりでゆっくりできる時間がなく、上海の観光地といわれるところは全く行っていませんでした。子供が学校の旅行で行っても私は行っていないところばかり、というわけで、一念発起して豫園くらいは行ってみようということで、行ってみました。

☆ 豫園とは。

1559年に建てられ、1577年に約70ヘクタールに拡張された江南の有名な庭園の一つです。潘允端という人が父親のために作ったものらしく、〝豫悦老親（親戚たちと愉快に楽しく）〟との意味で豫園となずけられたそうです。アヘン戦争時、一部分が破壊され、以後、しばらくは商店街や学校等として使用されていたそうですが、1956年から修復作業が始まり、現在2万平方メートルの庭園になっています。この庭園の周りには一大マーケット「豫園商場」があります。これも入れると当初の70ヘクタールという広さになるのかもしれません。庭園自体は2万平方メートルですから、要は「100m x 200m」ということで、それほど大きな庭ではありません。それほど広い庭ではありませんが、結構細かく仕切りを入れて、道を曲がりくねらせているので、歩いてみると結構長く歩いたような気になります。

☆ 豫園とは??

上海自体は、元々それほど名所旧跡の多いところではないんですが、この豫園はその中では最もいいところと言って良いと思います。外灘は、日本人などが行ってもそれほど感動しませんし、上海市内には他に中国らしい名所旧跡はないと思います。(結構な郊外の水郷「周荘」なとは良さそうな気がしますが。)で、まあ、上海観光するならここしかないかなと思います。周りは、豫園商場というショッピング街になっています。街並みがちょっと古い中国っぽい作りで、中国的な雰囲気満載だし、お店もいろいろな種類があるので、外国人はかなり楽しめると思います。

行ってみるととにかく混んでいます。これは仕方がないですね。以外に思ったのは、中国人のお客さんが結構多いこと。中国的な雰囲気を作った観光地という印象があるので、ターゲットは外国人じゃないかな、中国人は余りこういうのは興味ないんじゃないかな、と思うのですが、あに図らんや、お客の8割以上は中国人ですね。土産物屋さんなんか、中国人にとっては別に興味ないものばかりではないかと思うのですが。

一つ注意点は、「行きはよいよい、帰りは怖い」です。まあ、行き来の足はタクシーということになると思います。行きのタクシーはまあ問題ないとして(勿論ない時はないという問題はありますが。)、帰りのタクシーは奪い合いになります。日本人だけのグルーブだと恐らく中国人のパワーの負けて(アウェーですから、当たり前ですが。)絶対にタクシーは取れません。タクシー乗り場でなく、豫園商場の南端を出たところの道路で拾うと何とかなるのではないかと思います。私は豫園は結局二回行きましたが、二回ともこの豫園の南側でタクシーを捕まえました。

(2007年10月26日　記)