★ [SilverSackの自画自賛] SilverSack World Tour
嫁さんがヴォーリズ建築に興味があってちょくちょく回っています。ヴォーリズさんは、日本に来たのは元々は布教目的で、建築を始めたのは布教のためだそうです。そういう意味では、生粋の建築家という訳ではないようですが、和風と洋風が微妙に合体したスタイルに、私もそこはかとない愛着を覚えるようになりました。
さて、今回から兵庫県の建物に移ります。まずは、関西学院大学の西宮上ヶ原キャンパスです。関西学院大学のウェブサイトにはこんな記載がありました。
関西学院の大学昇格の動きに伴って、1928年に原田の森キャンパス２万6,700坪（約88,110㎡）を320万円で譲渡し、阪神急行電鉄株式会社の仲介によって当時の兵庫県武庫郡甲東村上ケ原に７万坪（約23万1,000㎡）を55万円で取得し、そこに総工費161万7,000円で校舎、グラウンドなどが整備された。そういうことのようです。
新キャンパスの全体および各校舎の設計はW．M．ヴォーリズが主宰するヴォーリズ建築事務所、施工は竹中工務店で、同年２月に起工、ちょうど１年後の29年２月に完成し、創立40周年にあたるその年の９月28日に新キャンパス落成祝賀式が行われた。
なんとなくこれで位置関係は分かりますかね。近くに住んでいる人でないと、この地図からどう行くかはイメージできないと思いますが、仕方がないですね。私は京都から行くんですが、宝塚ICで降りました。後は、ナビに頼りっきりです。
ヴォーリズ建築としての白眉は、この関西学院大学博物館です。まずは正面から。
建物の前が原っぱになっているので、遠くから全景を見ることができるというのもありますが、そもそも建物として素晴らしいですね。ヴォーリズ建築の中で一番見栄えがするんじゃないでしょか。内部の写真も載せましょう。
内部じゃないですね。入り口です。凝った造形ですね。今度こそ内部を。
階段のここら辺の造形が魅力的ですね。今はこんなことやりませんからね。
この西宮上ヶ原キャンパスですが、建物そのものもそうですが、全体の設えが非常に魅力的なんですね。先ほどの博物館の入り口からの眺めです。
緑の草原が広がる中、南国の植物っぽい木がその周りを囲み、その周りに欧風の建物が並んでいるという。なんとも日本離れした景色です。すんごい開放感がありますね。感動すら覚えます。周りの建物の写真を何枚か載せましょう。
神学部校舎です。これも趣ありますね。神学館に相応しいデザインという気がします。
経済学部校舎です。装飾が簡素なところが経済学部っぽい気がします。建物のデザインと入っている学部がマッチしているのもなんかいい感じです。偶々かもしれませんが。
まだまだこれだけじゃないんですよ。行ったら半日くらい時間をかけて、ブラブラ回って見てください。あと二つくらい写真を載せましょうか。これは確かヴォーリズ建築ではなかったと思いますが、キャンパス内の礼拝堂、ランバス記念礼拝堂です。
中に入ることもできたので、拝見してきました。それからハミル館です。このエリアでは一番古い建物だそうです。こちらはヴォーリズ建築です。
この位で。
(2025年 2月15日 記)