★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box
僕の想いを映す水晶玉を覗けば
僕の心がなぜこんなに昂ぶっているのか、すぐわかる
私には火花が見えたの、炎のような熱いものを感じる
それは私に愛の始まりを告げているの
もう、遊び回ったりしないし
もう、意中の人を待つなんて必要もない
もう、顔をしかめたりしないし
もう、涙が落ちることもないわ
だって、必要な人が誰なのか、わかったんだもの
そして、今僕にはその人が必要なんだ
それは、君
誰にいわれなくてもわかってる
それは、君なんだ、そう、あなたなの
君は天から舞い降りた僕の天使
それは、君なんだ、そう、あなたなの
誰にいわれなくてもわかってる
それは、君なんだ、そう、あなたなの
君は天から舞い降りた僕の天使
(僕は君のもの、そして、君は僕のもの)
もし君と出会うのを待てなかったら
きっと間違った選択をしてたんだ
もし君と出会うのを待てなかったら
僕の人生は台無しになっていた
もしあなたと出会うのを待てなかったら
きっと間違った選択をしてたんだわ
もしあなたと出会うまで待っていなかったら
(間奏)
後ろを振り返ると、そこに見えるのはぬかるみ
僕の心は、とても寂しかった
そして、前を見ると、聞こえるのは
愛は決して壊れないと歌う合唱の声
僕にはもう、雨の降る音なんて聞こえないし
太陽の見えない日が来ることもない
もう、いたずらに自分を傷つけることもないわ
だって、その時が来たんだもの
必要な人が誰なのかわかった今
僕に必要なのはその人なんだ
それは、君
誰にいわれなくてもわかってる
それは、君なんだ、そう、あなたなの
君は天から舞い降りた僕の天使
それは、君なんだ、そう、あなたなの
誰にいわれなくてもわかってる
それは、君なんだ、そう、あなたなの
君は天から舞い降りた僕の天使
(僕は君のもの、そして、君は僕のもの)
もし君と出会うのを待てなかったら、
きっと間違った選択をしてたんだ
もし君と出会うのを待てなかったら
僕の人生は台無しになっていた
もしあなたと出会うのを待てなかったら
きっと間違った選択をしてたんだわ
もしあなたと出会うまで待っていなかったら
だって、それは君なんだから
誰にいわれなくてもわかってる
それは、君なんだ、そう、あなたなの
君は天から舞い降りた僕の天使
それは、君なんだ、そう、あなたなの
誰にいわれなくてもわかってる
それは、君なんだ、そう、あなたなの
君は天から舞い降りた僕の天使
(僕は君のもの、そして、君は僕のもの)
もし君と出会うのを待てなかったら、
きっと間違った選択をしてたんだ
もし君と出会うのを待てなかったら
僕の人生は台無しになっていた
もしあなたと出会うのを待てなかったら
きっと間違った選択をしてたんだわ
もしあなたと出会うまで待っていなかったら
だって、それは君なんだから
(原詩)
I look inside my crystal ball of desire
And know why rapid beats my heart
I see the spark, I feel the flame of the fire
Letting me know love wants to start
No more playing around
No more waiting around for the special one to come
No more wearing a frown
No more tears coming down
'Cause I know what I want
And I want what I know
Is You
Nobody has to tell me so
It's you, it's you,
You're the angel sent from heaven above
It's you,
Nobody has to tell me so
It's you,
You're that angel sent from heaven above for me
(Me for you and you for me)
If only I had not waited
I would have picked the wrong one
If only I had not waited
My life would be undone
If only I had not waited
I would have picked the wrong one
If only I had not waited for you
(interlude)
I look behind and what I sight is the mire
So very lonely was my heart
I look ahead I hear the sound of the choir
Singing that love will never part
No more hearing the sound of the rain coming down
No more I can't see the sun
No more hurting for fun
'Cause the moment has come
When I know what I want
And I want what I know
Is you
Nobody has to tell me so
It's you,
you're the angel sent from heaven above
It's you,
Nobody has to tell me so
It's you, it's you,
You're that angel sent from heaven above for me
(Me for you and you for me)
If only I had not waited
I would have picked the wrong one
If only I had not waited
My life would be undone
If only I had not waited
I would have picked the wrong one
If only I had not waited for you
'Cause Baby, it's you
Nobody has to tell me so
It's you,
You're the angel sent from heaven above
It's you,
Nobody has to tell me so
It's you, it's you,
You're that angel sent from heaven above for me
(Me for you and you for me)
If only I had not waited
I would have picked the wrong one
If only I had not waited
My life would be undone
If only I had not waited
I would have picked the wrong one
If only I had not waited for you
'Cause Baby it's you
このIt's Youという曲は、Stevie Wonderの曲の中では私が一番好きな曲です。1984年発表の「Woman in Red」というアルバム(同名の映画のサントラ盤という扱いですが。)に入っているのですが、余り知られていないでしょう。そのはずで、このアルバムからは3曲シングルカットされましたが、この曲は結局シングルカットされませんでしたから。サントラなので、通常のStevieの曲に比べると商業的な色合いが濃くなっている気もしますが、Dionne Warwickと高らかに恋の始まりを歌い上げるのは、臭い、ださいなんて気持ちを吹き飛ばして、素直に「恋ってすばらしい」と思わせる迫力があります。一番好きなデュエット曲でもあって、カラオケでデュエット曲を歌えといわれたら絶対この曲です。が、そもそもこんなマイナーな曲カラオケにないし、億が一あったとしても知っている女性がいるはずもないので、その願いは一生叶わないでしょうけど。
個人的には言葉の使い方が絶妙だなと思っています。まあ、そんな偉そうなことがいえるような英語力ではないので、私のツボのはまったというのが正確な表現でしょうが。その昂ぶる恋の想いを表現する英語として、「ああ、わかる、わかる」の連続なのですが、更にこっちのツボに入るのが、その高揚感をそのテンションのまま表現できる日本語が見つからないのです。サビの所は、そこら辺の表現が目白押しで、まあ、「You are the angel sent from heaven above」は比較的月並みな表現、「I know what I want and I want what I know」は言い回しとしては凝っているが、特に強い思いを表現するものではないといえるものの、「Nobody has to tell me so」は、その思いが自分の確固たる意思だということを表現しているし、「I would have picked the wrong one」は、他の選択を「wrong」と表現してそれを全否定することでこの選択を最上のものと表現していると感じます。この「I would have picked the wrong one」を「きっと間違った選択をしてたんだ」と訳しましたが、ここの「wrong」は、私の感覚としては「間違った」なんて日本語よりはもっと強く他の選択を否定するニュアンスがあると感じています。うまく訳せたと思っていないと思う理由その一な訳ですが。
極めつけと思っているのは、「If only I had not waited for you」という表現と「My life would be undone」という表現で、「If only I had not waited for you」をラブソングでよく使われる日本語で表現すると「君と出会わなかったら」という感じになると思いますが、そういう状況的な表現でなく「私が待たなかったら」という自分の行動の結果として表現する辺りは、英語らしく、そうであるから日本語よりも自分の思いの強さがより強く伝わってきます。もう一ついうと「only」という言葉が使われていますが、これは「君を待つというそんな些細なことをするだけで、こんな人生最大の幸せにできた」といった感じで、相手との出会いの喜びを強調するために使われているのですが、結局このニュアンスを訳に込めることはできませんでした。うまく訳せたと思っていないと思う理由その二です。「My life would be undone」というのは一番感心している表現(といっても彼らからしたら普通の表現なのでしょうが)で、「私の人生は台無しになっていた」なんて訳してますが、ニュアンスとして込められていることはこれでは表現し切れていません。まずは、「I do life」というフレーズがあるわけで、それは「自分が思い描いているあるべき人生を送る、自分の人生を思い描いたものになるように努力してそのような人生を送る」という感じな訳ですが、従って「my life is undone」ということは「私の人生はあるべき姿になっていない」ということです。なので、「君がいなければ、私の人生はあるべき姿にならなかった」ということになるのですが、「do life」という「人生を成し遂げる」みたいなフレーズは日本人の人生観に比べると格段に能動的と感じるし、その達成に君がいるということで全人生をかけて想いを表現しているという訳で、そこら辺想いの表現としてはメチャメチャ強いと感じるわけです。
で、まあ、ここで取り上げた表現がサビの全てな訳ですから、無駄な表現なし、全て秀逸な言い回しの塊です。この曲を聴くと別に思いを寄せる人がいなくても心が昂ぶるのを感じます。と、ツラツラ書いてきましたが、訳を読む方としては、「ゴタゴタいわんとちゃんと訳さんかい!」でしょうな。すんません。(2010年12月25日)
(2010年12月25日 記
2018年12月15日 更新)