夜、鳥が自分の塒に向かって飛んでいくように
今、彼は安心できる隠れ家を探しているの
水平線を見失った船乗りのように
今、彼にはどこか休める場所が必要なの
彼が昔歌っていた歌なんて
もう、何の意味もないね
そんな彼を知らない人たちの冷たい言葉で
彼はすっかり自信を失ってしまったの
ナイチンゲール
彼女はたくさんの歌の上を飛んでいるの
ナイチンゲール、彼女はその歌で
彼の寂しい人生をずっと癒してきたの
彼の疲れた声ももう出なくなって
輝かしい希望もなくなってしまった時
彼女は、空っぽの魂のちょっとした拠り所に
なったの、それはまあまあよかったんだわ
ナイチンゲール、ナイチンゲール
彼は強かったわ、でも彼は、過去の栄光に
あまりにも捕らわれすぎてしまったの
あのスポットライトが作る光と影が
どれだけ彼を虜にしたのか
他の多くの人たちと同じように
でも、そんな昔の夢も今はそんなによくも思えなくなって
そう、もう全く違うものになってしまったよう
今、彼には優しい言葉が必要なの
さあ、歌を歌って、彼を家に帰してあげましょうよ
ナイチンゲール
彼女はたくさんの歌の上を飛んでいるの
ナイチンゲール、彼女はその歌で
彼の寂しい人生をずっと癒してきたの
だんだん気弱になってプライドも全て
どこかに行ってしまった今
彼女は、この愚かな夢追い人に
最後の歌を聴かせるの
ナイチンゲール、その甘い声で歌ってよ、ナイチンゲール
ナ、ナ、ナ、ナ、ナ
ナイチンゲール、ナイチンゲール、ナイチンゲール
歌ってよ、その甘い声で歌ってよ、ナイチンゲール
(原詩)
Like some night bird homeward wingin'
He seeks the sheltered nest
Like the sailor's lost horizon
He needs some place to rest
The songs that he's been singin'
No longer make much sense
And those stranger's cold perceptions
They've killed his confidence
Nightingale,
She sails away upon a sea of song
Nightingale, she serenades
His lonely, lonely life along
When his tired voice is broken,
His golden hope is gone
She makes a lost soul's simple longing,
Somehow not so wrong
Nightingale, nightingale
He was strong, but he was taken
By the thought of his success
Those spotlights shadows
How they lured him
And took him like all the rest
But that old dream don't look good now
No it don't seem quite the same
He needs to hear a tender word
Won't you sing him home again?
Nightingale,
She sails away up on a sea of song
Nightingale, she serenades
His lonely, lonely life along
When his strength is slowly going
His pride is all but gone
She makes a foolish dreamer
Listen to one last song
Nightingale ooh sing sweet nightingale
Oh, na, na, na, na, na
Nightingale, nightingale, nightingale
Sing, sing, sing, sweet nightingale
40年前の歌であります。40年前なんてハードな曲ばかり聴いていて、キャロルキングなどバカにしていたのですが、最近はちょくちょく聞くようになりました。歌詞のテーマは、この曲に限らず、人生を頑張ってきてちょっと疲れちゃったといった風景を取り上げていることが多いのですが、私も最近そんな心境だったりするので、そういう意味でも聞く気になるんでしょう。私も少しは大人になったんですな。ここで歌われる彼は、かなり疲れて、落ちぶれてしまっている感じですが、彼を癒す彼女も歌うのは「one last song」と。ここら辺の設定がこの曲の真骨頂かな。(2014年 1月11日)
(2014年 1月11日 記)