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★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box

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 Stairway to Heaven / Led Zeppelin (訳詞)


今、一人の女性が、光るものならガラスのかけらでも何でも金だと信じて
それを持って天国への階段を買いに行こうとしている
彼女は、買いに行った時たとえ店がすべて閉まっていたとしても
「欲しい」と一言いえば手に入る、とそう思っている
そして、彼女は天国への階段を買いに行く

さて、店には「閉店」の文字、でも彼女は信じない
「なぜって、言葉は逆の意味に使われることがあるでしょ」
小川のほとりの木の上で、小鳥が一羽歌っている
多くの者が信じることが正しいとは限らない、と

正しいのは誰なんだろうか
正しいのは誰なんだろうか

夕日が沈む方向を見ていると、
どこかにいってしまいたい気分に駆られて、泣きたくなる
今、僕に見えているのは、木の間に漂う煙の輪のようなものと
それを呆然と見ている人たちのうめき声ばかり

正しいのは誰なんだろうか
みんなが考えていることが本当に正しいんだろうか

でも、ささやくように教える声がある、もし私たちがあの音楽を奏でるよう求めたら
ほどなく、かの笛吹きが、納得のいく理由を示してくれるだろう
そして、立ち尽くしていた人たちにも夜明けが訪れ
森には、笑い声がこだまするだろう

だから、君の周りがなんか騒がしいとしても、別にイライラすることはないよ
それは、単にジャガイモを育てる春の慈雨のようなものだから
君は、自分で進む道を選ぶことができる
でも、時間をかければ、その道そのものを変えていくことだってできるんだ

本当に正しいのは誰なんだろうね

このことに気がつかないと、頭の中がすっきりしないだろう
あの笛吹きは、君に仲間に加わってほしいんだ
愛しい人よ、風の音が聞こえますか、あなたは、天国への階段が
この風の中にあるのだと、とっくに知っていたのですね

つづら道を下り降りていけば、
我々の影は、我々の魂を超える
先を歩くのは、皆か知るかの女性
明かりを掲げ、我々に
全てのものを金とする技を教える
我々がかの音楽を真剣に聞けば
それはついには己自身に達する
全てが一つになり、そして、その一つが世の全てとなれば
それは、決して揺らぐことのない一塊の岩となる

こうして、彼女は、天国への階段を手に入れたのだった


(原詩)

There's a lady who's sure all that gitters is gold
And she's buying a stairway to heaven.
When she gets there she knows, if the stores are all closed
With a word she can get what she came for.
Ooh, ooh, and she's buying a stairway to heaven.

There's a sign on the wall but she wants to be sure
'Cause you know sometimes words have two meanings.
In a tree by the brook, there's a songbird who sings,
Sometimes all of our thoughts are misgiven.

Ooh, it makes me wonder,
Ooh, it makes me wonder.

There's a feeling I get when I look to the west,
And my spirit is crying for leaving.
In my thoughts I have seen rings of smoke through the trees,
And the voices of those who stand looking.

Ooh, it makes me wonder,
Ooh, it really makes me wonder.

And it's whispered that soon, if we all call the tune,
Then the piper will lead us to reason.
And a new day will dawn for those who stand long,
And the forests will echo with laughter.

If there's a bustle in your hedgerow, don't be alarmed now,
It's just a spring clean for the May queen.
Yes, there are two paths you can go by, but in the long run
There's still time to change the road you're on.

And it makes me wonder.

Your head is humming and it won't go, in case you don't know,
The piper's calling you to join him,
Dear lady, can you hear the wind blow, and did you know
Your stairway lies on the whispering wind?

And as we wind on down the road
Our shadows taller than our soul.
There walks a lady we all know
Who shines white light and wants to show
How everything still turns to gold.
And if you listen very hard
The tune will come to you at last.
When all are one and one is all
To be a rock and not to roll.

And she's buying a stairway to heaven.


「天国への階段」の訳詩は岩谷宏先生のがあって、それがあれば私が訳す意味なんぞないのですが、今それが入手可能か、なんて問題もあって、訳しました。前の訳はかなり岩谷先生版に引きずられていたのですが、原詩に近い訳に変えました。曲は不安げに始まって、確信に満ちた力強いエンディングとなるのですが、当然歌詞もそういう展開です。曲では、5コーラス目の「If there's a bustle in your hedgerow, 」でドラムが入って曲調が変わるのですが、ロバート・プラントのボーカルはその1コーラス前の「And it's whispered that soon,」でトーンが変わっています。で、不安が確信に変わるのは実はここです。詩としても私が一番ぞくぞくっと来るのはここです。「でも、囁くように教える声がある」と訳しました。「It makes me wonder」は何度か出てくるんですが2コーラス目、3コーラス目のこれと、5コーラス目の後のこれは全く歌い方が違いますよね。「このバカ女とこれを笑う人々のどちらが正しいんだ」に思いをめぐらすのがこの歌詞で、2コーラス目、3コーラス目では結論出ていませんが、5コーラス目では結論が出ているんですね。
改めて思いますけど、読み返してみても歌ってみてもいい歌詞です。ライブ盤ではロバート・プラントが「The Song of Hope」と紹介していましたが、そういうことです。(2015年 1月31日)

(2010年11月13日 記
2015年 1月31日 更新)