★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box
僕は毎週精神科に行かなければならなかった。毎週月曜日だった。先生は僕のどこが悪いのか全く分かっていなかった。先生は僕が気が狂っているとかそういったことは全くないといった。気が狂っている兆候はないといった。僕は先生に、土曜日の朝ブレントフォード(*1)のサッカースタジアムの観客の列に並んでみたら、といった。先生の考えが変わるかもしれないと思ったからだ。パパは別の言い方をした。パパは僕が天気のようにコロコロ変わるといった。とんでもない暴れん坊だと思ったら、次の瞬間には気弱な泣き虫になってしまう。パパは僕を統合失調症といった。いかれてるってことよ、ママはそういった。
家はなんの問題もなかった。パパは毎晩欠かさず泥酔するまで酒を飲んだ。好きなテレビ番組が終わると閉店に間に合うようにうなぎとパイの店にダッシュした。いつも軍隊中に足りるんじゃないかと思うくらいたくさん買って帰ってきた。僕はうなぎは嫌いだった、パイとマッシュポテトとお酒は好きだったけど。友達のデイブは、うなぎは下水で生きているといっていた。パパはそればかり食べていた。1日に5箱も食べていた。パパは、僕が毎日アンフェタミン(*2)を5箱も飲んでいることを知らなかったと思う。みんな、自分のはけ口を持っていた。ブライトン(*3)でのトラブルから家に戻ってから、家の前に行列ができるようになった。僕はビーチで寝てしまって、スーツをだめにしてしまった。ママは、あんたは何も気にしないのね、といったけど、僕はスーツにも服にも本当に気をつかっていた。僕のママは、ギネスを2.3本飲むとひどく酔っ払ってしまう。でも、2,3本で終わることはなかった。僕が家を出ようと思うといったら、ママは戦争が終わったかのように喜んだ。僕はとてつもない偏執狂だった。アンフェタミンが切れると気分が悪くなった。気分が悪くなりはじめたとき、多く飲むと気分が悪くなるのを先延ばしできたが、切れると余計悪くなった。アンフェタミンを飲むと物事が良く理解できた。それを飲むと凄く良い気分になった。ターザンのように。でも、僕は自分の人生をありのままに見ていたと思う。アンフェタミンを飲んでいる時、僕はみんなのことがよく見えた。僕が通う精神科医は、笑いをとるために、壁に言葉を貼っていた。そこには、偏執狂とは本当は何が起こっているのかについて何かを知っている人のことだと書いてあった。それはアンフェタミンを飲んだ時の僕だった。
家を出た後、起きた時、クスリが切れていて、無性に腹が立っていた。コインランドリーでスーツをクリーニングしてもたあと、2時間かけてそのいまいましいものをプレスした。何回やってもうまくいかなかった。変な場所で寝る時は、パーカーも着ていた。ハマースミス(*4)の立体交差の下で2、3日寝た。夜になると、スポーツカーに乗ったフラッシュ・バスタードの連中が、パトカーに追いかけられながりタイヤを鳴らして、ひっきりなしに騒いでいた。二日目の夜には、オデオンシネマの壁にザ・フーのコンサートのポスターが貼ってあったのを見た。前にブライトンで彼らのコンサートを見たことがある。彼らは、モッズ族(*5)のグループだった。まあ、モッズの連中が彼らを好きだったんだ。彼らはモッズ族ではなかったが、モッズ族は彼らが好きだった。ドラマーは狂人のように空中で腕を振って遊んでいるような奴だった。ボーカルはとても格好のいい服装をしたやつだった。もし彼に会うのが家の近くでなかったら、彼の髪は金色だといっただろう。本物の金色だ、金のペンキのような。ギタリストは、鼻が大きくて、風車のように腕を回しているやせた変人だった。彼はモッズ族に関する歌をいくつか書いたが、そんな奴には見えなかった。ベーシストはお笑いだった。彼は何もしなかった。何も。彼は時々微笑んでいたが、それも30秒くらいですぐ真顔に戻った。友達のデイブは、あいつは俺の妹にはもっと微笑んだといった。二人は婚約していたと思う。彼のベースはいかしたジェット機のような音だった。
ソウルやR&Bのような曲を演奏していた。もしスカも演奏していたら完璧だったかもしれない。彼らのレコードがチャートインする前にメンバーの一人を知っていたので、彼らに会いに行った。彼らは最高だった。彼らはあまりにも多くの楽器を壊したので、誰も本物の楽器だとは思わなかった。マーキー(*6)で演奏したときは、彼らは本物の楽器を使った。バスドラムの音を聞いてそうだと思った。ショーの後、僕は外で彼らが出てくるのを待っていた。彼らは僕にすぐには気づかなかった。僕が叫ぶと、一人が振り向いて、僕のことを思い出したように「元気かい？」と言った。「働いてるかい？」と彼はいった。僕は人にそう言われるのが嫌だった。働いていなかったからだ。僕はまだあのつまらない学校にいた。
その次の日、僕はごみ拾いの仕事に就いた。みんなが「働いてるかい？」と聞き合う理由が分かった。まるまる一週間、不潔な仕事をして9ポンド。みんなはそれをポケットに詰め込み、僕は2日後、ポケットに2ポンド詰め込んで出発した。仲間の二人は給料を上げようとストライキを企んでいた。でも、そこにいる連中のほとんどはずっとそこで働いていて、そこは彼らにとって教会のようなものだった。市長はローマ法王のようなものだった。戦争での功績で勲章をもらった者がいたが、彼はもっと給料をもらうためにストライキをする勇気などなかった。数時間したら、すべてが収まった。
僕は人を嫌うところがある。実際の人間がどうこういう訳ではなく、そもそも人間が役立たずで、愚かなところが。世界がどんどん悪くなるのに、人間はじっと座っているだけ。繰り返される戦争。飢えて死ぬ人たち。老人が死んでいくのは、子ども達に自分の子どもがいて、時間がないからだ。僕がなにもかもめちゃくちゃにするのはそういう訳だ。先生は、僕は狂っていないという。先生は、荒れ狂っている時の僕を見るべきだ。
僕の中でどういうスイッチが入ったのか分からないが、高架の下で眠ることがいやになった。最初はひどい天気だった。雨が二晩続いて、その後やんだ。真剣にブライトンに戻ろうと思った。アンフェタミンはまだ200ほどあった、なんとか自分を守れそうだった。信じられないことに大好きな女の子に出くわした。ブライトンのビーチでも彼女を見かけたことがあった。二人で一緒に寝袋の中で寝るのはとても居心地がいいもんだ、そうしているうちは。なんと彼女は友達のデイブと一緒だった。あいつと! 彼女はゴールドホークでのダンスの後、僕の右を通り過ぎていった。僕の一番の親友の彼女、そういうことだ。酷く堪えた。もう堪忍袋の緒が切れそうだった。なんとか怒りを抑えたけれど、僕はひどくショックを受け、激しい雨の中でスクーターを打ち砕いた。考えてたくもない。僕は駅まで線路を歩いて川を渡った。電車の前に身を投げ出したくなったが、そうはしなかった。一気にアンフェタミンを20錠のみ、ブライトン行きのファーストクラスの切符を手に買い、憧れの街へと旅立った。
電車の中で何かしたようだった。僕は客車の中をふわふわと漂っていて、二人の垢抜けた紳士を上から見ていた。一番不思議だったのは、自分の姿も見えたことだ。きっとクスリのせいだろう。
ブライトンは素晴らしい場所だ。海はとても美しく、飛び込んで中に沈んでしまいたくなる。前回ここに来たときのことを思い出した。2000人ほどのモッズ族がスクーターで大通りを行ったり来たりしていた。僕のスクーターは、ブライトンの素晴らしい大通りの最後を見たはずだ。その時、僕は軍隊にでもいるような、自分が誰でもないような気分になった。でも、そこは誰もがモッズ族だった。どこを見てもモッズ族だった。彼らのうちの何人かは身なりがとてもよく、それを見て気分が悪くなった。リーバイスが流行しだしたのはつい一か月前のことだったが、生まれたときからジーンズをはいていると思えるような人もいた。そこには自分がこの町で一番みたいな顔をした男がいた。その晩、彼は水族館のダンスホールで踊っていて、みんなが彼をまねていた。彼はいろいろなダンスを踊り、みんなそれを真似した。ダンスホール中が彼が作ったばかりのダンスを真似して踊っていた。それは力だ。でも、彼もとても重かった。モッズ族がブライトンに集まると、ロッカーズ(*7)も現れた。そんなに多くはなかったが、このリーダーは一度に2人とも捕まえて大人しくさせてしまった。こんなことはは滅多になかった。
ブライトンの桟橋で3人のロッカーズを追いかけていた時、大勢の少年達の中に入り込んでしまった。彼らは、どのみち捕まるんだろうと思い、立ち止まり、逆方向に逃げ出した。一緒にいた100人もの少年達が一斉に止まった。最初に止まったのは僕だったが、みんなが逃げ始めたので、ついていった。ロッカーズほど醜いものはない。このリーダーは逃げようとしなかった。彼はこのホテルのガラス戸も壊した。彼はすごかった。彼はジャケットの中にショットガンを持っていて、ガラスのプレートを蹴っ飛ばしそうで、フレッド・アステア(*8)の生まれ変わりに思えた。そんなことを思い出したが、たまたま今日彼を見かけた。彼は昔自分がぶっ壊したホテルで働いていた。彼は下っ端で、エラくもなんともなかった。
何かを冒涜したいと思ったことは一度もない。古い意味でだけど。でも、ブライトンに向かったときは、何かを冒涜したい気分だった。ブライトンに行く時はテンションが上がった。でも、着いたらがっかりしてしまった。僕は家族にがっかりし、ロックにがっかりし、女の子達にがっかりした。仕事なんて努力するに値しないし、学校は口にする価値さえない。でも、モッズ族になることで落ち込むとは考えたこともなかった。僕は初めて船で海に乗り出そうと、船を盗んだ。アンフェタミンはまだ何錠かあって、クスリ切れにはならずに済みそうだった。ちょっと気が大きくなった。僕は海岸沖の岩に向かった。とてもギザギザした岩だったが、とても静かだった。その時は何をしようとしていたのか分からなかったが、今は分かる。
統合失調症! 笑えるね。普通にキチガイになっても大丈夫だろう。岩まで半分ほど行ったところで、買っておいたギルビー(*9)のジンを一口飲んだ。でも、酒はあまり役に立たなかった。ボートの上では、クスリが効いて、僕はいい気分になってきた。エンジンの音が単調な音になり、それからその単調な音がピアノのような音になった。天国の合唱団やオーケストラが調律しているようだった。本当にすごい音だった。天国なんて場所があるんなら、きっと聞こえるだろうそんな音。僕は自分をつねった。もうあまり酔ってなかった。僕は浮いていた。僕は本当に幸せだった。そんなことをするなんて、私は飛びきりの馬鹿に見えたに違いない。僕はギルビーを振り回しながらエンジンに合わせて歌った。だんだん音がよくなってきて、岩のところに着いたときはほとんど意識がもうろうとなっていた。エンジンを切って岩に飛び移った。エンジンが止まっら、音楽も止 まった。その美しい音楽が止まったとき、クスリが切れたことを思い出した。酒で気分が悪くなっていた。海はしぶきをあげ、遠くでは雷が鳴っていた。僕はなぜこの荒々しい岩に来たのか思い出した。
僕がここにいるのはそういうこと。例のボートは流れていってしまって、僕は岩の上に置き去りになった。激しい雨のしぶきが僕の人生のきらめきに見えた。きらめくだけでなく、ゆっくり動いていた。それはまさに今の僕のありのままの姿なのだ。
タフガイ、無力なダンサー
ロマンチスト、それが僕なのか、ちょっと待って
飛びきりのキチガイ、バッグもお持ちしますよ
乞食、偽善者、愛が私を支配する
統合失調症? 僕は完全な四重人格者だ
(この話に出てくる人は誰も故人であるなしを問わず実在する人ではありません。特に私たちの両親ではありません。私たちの両親はとても立派な人たちで、アウターへブリーズに買ったバンガローに住んでいます。)
(原詩)
I had to go to this psychiatrist every week. Every Monday. He never really knew what was wrong with me. He said I wasn't mad or anything. He said there's no such thing as madness. I told him he should try standing in a queue at Brentford football ground on a Saturday morning. I thought it might change his mind. My dad put it another way. He said I changed like the weather. One minute I'd be a tear-away, next minute all soppy and swoony over some bird. Schizophrenia, he called it. Nutty, my mum called it.
It used to be alright at home. My dad would get pissed out of his brain every single night, and when the telly finished he'd storm out of the house like a lunatic to get to the Eel and Pie shop before it closed. He'd come home with enough for an army. I never liked the eels, just the pies and mash, and the liquor. My friend Dave said that eels live on sewage. My dad must be full of it, he used to eat five bleeding cartons of eels a day. I don't think he ever twigged I was doing five cartons of leapers every day. Each to his own sewage. The rows at home started when I got back from the trouble at Brighton. I'd slept on the beach and me suit was ruined. I really cared about my suit, all my clothes, even though my mother said I didn't care about anything. My mother's terrible when she's had a few Guinesses. Not that she'll ever settle for a few. As soon as I said I was leaving she started rejoicing like the war had just ended. I was a mountain of paranoia. Coming down off leapers isn't much fun. You can put it off by having more just as you start feeling bad, but it only makes it worse in the end. Pills used to make me see things. They used to make me feel great. Like Tarzan. But I think I saw life the way is was. People couldn't hide from me when I was leaping. My shrink used to have a sign on his wall to make you laugh. It said that a paranoiac is a person who has some idea what is really going on. That was me on leapers.
I pissed off after I'd slept off the come-down. I got me suit cleaned at the automat and spent two hours pressing the pissing thing. It never did look quite right. I took my parka as well, in case I had to sleep rough. I got a shitty couple of nights sleep under Hammersmith flyover. There only seems to be about five minutes in the night when there ain't some flash bastard in a sportscar going round and round with his tyres screaming and a police car bell coming up behind. On the second night I saw the posters going up outside the Odeon for a WHO concert. I'd seen them down at Brighton. They were a mod group. Well, mods liked them. They weren't exactly mods but mods did like them. They had a drummer who used to play with his arms waving about in the air like a lunatic. The singer was a tough looking bloke with really good clothes. If I hadn't have seen him near home I would have said his hair was gold. Real gold I mean, like gold paint. The guitar player was a skinny geezer with a big nose who twirled his arm like a windmill. He wrote some good songs about mods, but he didn't quite look like one. The bass player was a laugh. He never did anything. Nothing. He used to smile sometimes, but the smile would only last half a second then it would switch off again. My friend Dave said he smiled a lot more at his sister, they were engaged I think. His bass sounded like a bleeding VC10.
They played like Tamla stuff and R&B. They could have been perfect if they'd played Blue Beat as well. I used to know one of them before they got their record in the charts so I went to see them.They were alright. They smashed up so much gear that nobody believed it was real. When they played down the Marquee they used real gear. I used to have a bit of bass drum to prove it. After the show I hung around outside waiting for them to come out. When they did they never bloody well recognized me. I shouted and one of them turned around and said "How are you doing?" like he remembered me. "Working?" he said. I hate it when people say that. Course I wasn't working. I was still at fucking school.
Next day I got a job of a dustman. Now I know why people say "Working?" to one another. Nine quid for a full weeks filthy work. They stuffed it, I left after two days with two quid in me pocket. Two of the blokes there were talking about striking for more money, but most of the geezers there had been working for the council for years. They looked upon it as some sort of church. The mayer as the Pope. One bloke has medals for being a war hero and he didn't have the guts to strike for more pay. They were all clean though, after hours.
There's a part of me that hates people. Not the actual people but how useless they are, how stupid. They sit and stew while the whole world gets worse and worse. Wars and battles. People dying of starvation. Old people dying because their kids have got their own kids and they ain't got time. That's what makes me smash things up. My shrink says I ain't mad. He should see me when I'm pissed.
I don't know what clicked inside me, but I got fed up with sleeping under the flyover. The weather was terrible for at start. Two rainy nights and that was it. I really started to fancy going back to Brighton. I still had about two hundred leapers left, kept my company. What was really weird was seeing this bird that I really liked, I even had her on the beach at Brighton. Two in a sleeing bag is really cozy until you're finished. Anyway, she was with my mate Dave. Him! She walked right passed me after a dance at the Goldhawk. The girl of my best friend and all that. It did me in. It was like the last straw. The real last straw was yet to come, I was so brought down, I smashed my G.S. up in the pissing rain. I can't bear to think about it. I walked to the station down the railway tracks, across the river. I felt like throwing myself in front of a train, but I didn't. I took away twenty leapers at once, got a first class ticket to Brighton and set off to my land of my dreams.
I did something on the train. At one point I could swear I was floating about in the carriage, looking down at these two city gents. What was weirdest about it was that I could see myself as well. Must have been the pills again.
Brighton is a fantastic place. The sea is so gorgeous you want to jump into it and sink. When I was there last time there were about two thousand mods driving up and down the promenade on scooters. My scooter's seen the last of Brighton bloody promenade now, I know that. I felt really anonymous then, sort of like I was in an army. But everyone was a mod. wherever you looked there were mods. Some of them were so well dressed it was sickening. Levi's had only come into fashion about a month before and some people had jeans on that looked like they'd been born wearing them. There was this bloke there that seemed to be the ace face. He was dancing one night in the Aquarium ballroom and everyone was copying him. He kept doing different dances, but everyone would copy it and the whole place would be dancing a dance that he'd only just made up. That's power for you. He was really heavy too, though. When the mods collected in Brighton, the Rockers would turn up too. There were never as many of them, but this geezer once took on two of them at once and beat them. That didn't usually happen I can tell you.
I was in a crowd of kids once chasing three Rockers down Brighton Pier. As it seemed they were going to get caught anyway they stopped and turned to meet their fate. All hundred of these kids I was with stopped dead. I was the first to stop, but the rest ran, so I had to follow. There's nothing uglier than a Rocker. This age face geezer wouldn't have run. He smashed the glass doors of this hotel too. He was terrific. He had a sawn-off shotgun under his jacket and he'd be kicking at plate-glass and he still looked like he was Fred Astare reborn. Quite funny, I met him earlier today. He ended up working at the same hotel. But he wasn't the manager.
I never ever felt like I blasphemed. You know, in an old fashioned sense. But I was in a pretty blasphemous mood when I left for Brighton. Brighton cheered me up. But then it let me down. Me folks had let me down, Rock had let me down, women had let me down, work wasn't worth the effort, school isn't even wotrh mentioning. But I never ever thought I'd feel let down by being a mod. I pinched this boat, first time I'd ever been on a boat at sea. I had another few leapers to keep from coming down and I felt a bit bravado. So, I headed for this Rock out off the coast. It was sticking up very jagged, but very peaceful. I didn't know then what I was up to, but I know now.
Schizophrenic! What a laugh. It must be alright to be plain ordinary mad. About halfway over I took a swallow of the Gilbeys gin I'd bought. Booze never did help me much though. On the boat it did me right in, specially on top of the pills and the come-down. Anyway, the sound of engine turned into this drone, then the drone turned into a sound like pianos or something. Like heavenly choirs or orchestra tuning up. It was really an incredible sound. Like the sort of noise you'd expect to hear to heaven, if there is such a place. I pinched myself and I wasn't really drunk anymore. I was floating. I felt really happy. I must have looked bloody stupid as it happens. I was waving me Gilbeys around in the air and singing in tune with the engine. The sound got better and better, I was nearly delirious when I got to the Rock. I switched off the engine and jumped onto it. When the engine stopped, so did the music. And when that beautiful music stopped, I remembered the come-down I had, I felt sick from the booze, the sea was splashing all over the place and there was thunder in the distance. I remembered why I had come to this bastard Rock.
So that's why I'm here, the bleeding boat drifted off and I'm stuck here in the pissing rain with my life flashing before me. Only it isn't flashing, it's crawling. Slowly. Now it's just the bare borns of what I am.
A tough guy, a helpless dancer.
A romantic, is it me for a moment?
A bloddy lunatic, I'll even carry your bags
A begger, a hypocrite, love reign over me
Schizophrenic? I'm Bleeding Quadrophenic.
(No one in this story is meant to represent anyone either living or dead, particularly not the Mum and Dad. Our Mums and Dads are all very nice and live in bungalows which we bought for them in the Outer Hebrides.)
The Whoの作品の中では、Tommyと同じロックオペラですが、こちらは少年ジミーの独白劇に近いところがあって、登場人物も少ないですから、オペラとしての迫力はTommyの方があるんでしょうね。音楽としての出来は、こちらの方が圧倒的に上ですが。
(2019年 3月 9日 記)