★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box
他人のための働く手と凶器となる爪
妄想狂がたむろするドアの前では
外科医がもっと獲物をと叫び声を上げる
次の世紀の狂った連中
抜き取られた血と有刺鉄線
政治屋どもは燃やされて灰になり
罪亡き者がナパーム弾の餌食になる
次の世紀の狂った連中
(間奏)
死をもたらす種と人間の見境ない欲望
詩人は飢え、子供たちは血を流し
必要なものは何一つ得られない
次の世紀の狂った連中
(原詩)
Cat's foot, iron claw
Neuro-surgeons scream for more
At paranoia's poison door
Twenty-first century schizoid man
Blood rack, barbed wire
Politicians' funeral pyre
Innocents raped with napalm fire
Twenty-first century schizoid man
(interlude)
Death seed, blind man's greed
Poets' starving, children bleed
Nothing he's got he really needs
Twenty-first century schizoid man
単語の羅列に近い歌詞ですが、Wikipadia(英語版)にいろいろとその解釈のヒントが載っていました。日本人にはすっと理解できない言葉遣いもありますが、そちらを読むと意味、意図が理解できると思います。冷戦、ベトナム戦争、等々(直接取り上げられてはいませんが、ブレトンウッズ体制の限界辺りも影を落としていると思います)、不穏な空気を良くない未来をもたらすものとして取り上げた曲といっていいでしょうか。
デビューアルバムの1曲目、King Crimson最初の曲な訳ですが、John Wetton, Bill Brufordとの第二期でも演奏された代表曲でもあります。このアルバムの音楽的なイニシアチブはIan McDonaldが取っていたそうですが、この曲は制作に関わった4人の意見のバランスが取れているような気がします。間奏終盤の細かいフレーズは高い演奏技術を象徴していますが、今聞いても、1969年にこんな演奏するかぁ、と驚きます。
(2022年 6月 4日 記)