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★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box

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 Don't Hang Up / 10cc (訳詞)


もしもし
元気?
何万回も電話したけど
そこには君はいないような気がしたよ
僕にはエロールフリンのような
センスもかっこよさもなかったけど
君を愛していたんだ

僕は元気さ
空で歌うヒバリのように幸せさ
新しいアパートに引っ越したんだ
セントラルパークくらい物騒でね
夜歩いている時に
強盗に遭ったら
君にも分かるだろうね

あ、切らないで
切らないで

お偉いさんと一緒に
写真に写ったら
雄犬のような生活から
一生運転手付の生活になったよ

楽隊はラディダディダ
僕はローディドーディドーディ
下手くそなバイオリンの音が流れてきた
そんなの聞きたくなかった
肉パイが破裂した時
僕は通路の反対側を歩いていたんで助かったよ

あ、切らないで
切らないで
言わないで
僕たちの家じゃ誰も気が休まらなかったね

好きにさせてくれるかな
お願いだから
好きにさせてくれるかな
ちょっとだけでも
寂しすぎるから

僕たちの新婚旅行は
なんとなく落ち着かなかったね
周りの連中は君の身体をなめるように見ていた
まぬけなウェイターは、興奮して汗をかいていた
みんな、君に興味津々だった

ガテマラの
安宿に泊まったね
回りがうるさくて、耳が壊れそうだった
で、ゴミ屋の男までこう言ったんだ

君がしているのは、ゴミ箱の恋
それが今下水口に流れていくところ
君の心は内部抵抗が低いんだね
でも、彼女は岩のように強い

(間奏)

君には勉強が必要だな
君には勉強が必要だ
女性のことをよく知らなきゃ
君には女性の勉強が必要だ
でも、女性のことを勉強するって、何?
僕たち、お互い勉強が足らなかったんだ

驚いたよ
君がそんなに泣くなんて
僕たち、ノーベル賞でも取ったかい
僕たちが一緒にいた日々はもう色あせたって事だね

驚いたよ
君がそんなに泣くなんて
バーテンが僕に「何を飲む?」って聞いてきた
僕は答えたよ「マリッジをロックで」って(岩礁に乗り上げてどうにもならない結婚)

僕にはエロールフリンのような
センスもかっこよさもなかったけど
君を愛していたんだ

切らないで
切らないで
言わないで、、、


(原詩)

Hello there
How have you been
I've called a million times
But to me you're never in
I know I never had the style
or dash of Errol Flynn
But I loved you

I'm doing really well
I'm as happy as a lark
I got a new apartment
It's as safe as Central Park
And if they ever mug me
When I'm walking in the dark
Will you know

Don't hang up
Don't hang up

Rolled up in my camera
With the big cheese up above
I stumbled from my stag night
To a never ending limousine

The band went la di da di da
And I got loady do di dodied
Lousy violins began to play
I went no no no
And as the vol-au-vents exploded
I was walking down the aisle the other way

Don't hang up
Don't hang up
Don't say, Oooh
Nobody's safe in our house

Leave me alone
But a but a please
Leave me alone
Just a mo, a minute
I'm so alone

We had
Some honeymoon on itchy bedding
Scum buzzing round your busy body
Dumb waiters waiting sweating straining
All mass-debating my woman

We got a
Bum Guatemala pensione
Crumbling about our ears, Ole
Even the trash man he say

You got a dustbin romance
It's going down the drain
You got a low impedence
She's got a rocky terrain

(interlude)

Oo, you got a lot to learn
Oo, you got a lot to learn
A lot to learn about women
You got a lot to learn about women women
What's to learn about women
We've both got a lot to learn

Surprise surprise
There's a hell of a well in your eyes
Have we won the no Nobel Prize
Has the colour run out of our dies

Surprise surprise
There's a hell of a well in your eyes
When the barman said "What're you drinking?"
I said "Marriage on the rocks"

I know I never had the style
or dash of Errol Flynn
But I loved you

Don't hang up
Don't hang up
Don't say ....


「How Dare You」の感想のところで、「安心して落ち着いて聞けるポップナンバーって一曲もないんじゃないかな。」と書きましたが、この曲がありましたね。透き通るように美しいナンバーです。「元気だよ」という近況から話は始まって、新婚旅行の思い出まで話は遡るんだけど、自分は相手に愛されるほどの男ではないという今の結論に結局は戻ってしまって、「君に愛されるほどの男じゃないけど、僕は君を愛しているんだ」と言った後、電話を切られる、というなんとも切ない失恋のナンバーです。この曲が出た当時は、ロッキングオンに滑川さんの和訳があって、それを見ながら何度も聞きました。女性に振られた経験しかなかった私は、完全に感情移入しながら聞いていました。

「君の心は内部抵抗が低いんだね。でも、彼女は岩のように強い。(You got a low impedence. She's got a rocky terrain)」や「君には女性の勉強が必要だ。でも、女性のことを勉強するって、何? 僕たち、お互い勉強が足らなかったんだ。( You got a lot to learn about women women. What's to learn about women. We've both got a lot to learn.)」あたりの歌詞は、身につまされるというか、失恋の曲の歌詞としては着眼点といい、ひねり方といい、座布団10枚です。後、「What're You Drinking?」「Marriage on the Rocks」のやりとりが掛詞になっているのは分かりますよね。「何を飲む?」と聞かれて「マリッジをオンザロックで」と答えるわけですが、マリッジなんて飲み物はなくて、これは「岩礁に乗り上げてにっちもさっちもいかなくなった結婚」という意味なのです。メロディも歌詞も秀逸な傑作であります。

(2018年11月 3日 記)