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★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box

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 Eleventh Earl of Mar / Genesis (訳詞)


太陽はもう数時間も
前に登っており
輝く金のような光で
大地を覆っていた
皆の士気は高く
降っていた雨がやんだ
倉庫の食料は少なかったが
息子よ、あれだけではないんだ

マー伯爵11世
敵を遠くに追いやることはできなかった
パパ! パパ! 約束したじゃないか

パースへ向かう
道を進む
進んでは戻り同じ所を
回っているようだった
城門が半分開き彼らを
迎えてくれる町が見つかった
勝利を目指す英雄達の
足にはマメができていた

マー伯爵11世
敵をここまで追いやることはできた
パパ! 約束、約束したじゃないか

着飾ったスチュワート王を見てごらん
彼は頭の後ろにも目がついている
小舟でやってきた彼は
浮かんでいるのがやっとで
剣を抜くことすらできなかった
着飾りすぎていたし酒の匂いもしていた

パパ! 出発しなきゃ!
正装した司祭様がやってきた
献金すれば司祭様はパパを
祝福してくれるだろう
司祭様が棒を一降りすれば
パパの目の前に
一筋の光が降りてくるだろう

一週間待ち続けたが
誰も現れなかった
それが誰もが恐れた
栄光の瞬間だった
そして彼らは波頭に
沿って馬を進めた
彼らはロンドンに向かったのだった
そしてそこが彼らの墓場になるのだった

マー伯爵11世
敵を追いやることはできなかった
パパ! 僕は待ってるよ、待ってるよ

(間奏)

床につくことにしようか
夢の家の中は
ゆっくりできないほど
危険でもなさそうだ

丘から吹いてきて
木をざわつかせている
その風の音を真似て
帆船の天幕が音を立てている

僕は今落ちまいと戦っている
パパは僕を助けてくれるはず
叫び声が僕を呼んでいるように聞こえた
振り向くと外は燃えていた

パパ! 戻らなきゃ!
1715年の戦いが終わろうとしている
地主と貴族に伝えてよ
味方が今日退却していく
パパはまた一人になってしまうんだ

友を埋葬し、記憶も埋葬しよう
この話が皆の記憶から消えるまで
しばらく触れずにいよう
そうしたら伝説が現実になる
そしてもう一度、これは終わらないんだ

マー伯爵11世はしかし
それほど遠くまで逃げることはできなかった
約束、約束、約束したじゃないか
パパーー!!


(原詩)

The sun had been up
For a couple of hours
Covered the ground
With a layer of gold
Spirits were high and
The raining had stopped
The larder was low,
But boy that wasn't all

Eleventh Earl of Mar
Couldn't get them very far
Daddy! Oh Daddy, You Promised

Out on the road
In the direction of Perth
Backwards and forwards
In a circle they went
Found a city half open
And ready to greet
Those conquering heroes,
With blisters on their feet

Eleventh Earl of Mar
Somehow got them all this far
Daddy! You Promised, You Promised

See the Stewart all dressed up
He's got eyes in the back of his head
Who came in a cockleshell boat
That could only just float
Couldn't even lift a sword
Dressed too fine and smelling of wine

Daddy you've got to go!
Here come the bishop all dressed up
He's gonna bless you
If you're ready to pay
One wave of his funny old stick
There's a band of light
Across your eyes

Waited a week still
They hadn't appeared
That glorious timing
That everyone feared
So they're riding along
On the crest of a wave
They're headed for London,
And that will be their grave

Eleventh Earl of Mar
Well he couldn't get them down that far
Daddy! I'm waiting, I'm waiting

(interlude)

Time to go to bed now
Never seems too keen
To be a guest now
In a house of dreams

Flying from a hillside
Beckoning the trees
A sailboat's awning
Mimicking the breeze

I'm fighting gravity falling
My Daddy won't let them get me
A voice screams seems to be calling
The face turns features are burning

Daddy, you've got to go!
See the Fifteen going by
Tell the Lairds and the Lords
They're running backwards today
And once again you stand alone

Bury your memories bury your friends
Leave it alone for a year or two
Till the stories go hazy
And the legends come true
Then do it again. Some Things never end

Eleventh Earl of Mar
Won't be going very far
You Promised, You Promised, You Promised
DADDY!


この歌詞を拝借してきたGeniusにちょっと曲の解説がありました。こんな内容です。

『Eleventh earl of Mar』は、スコットランドのジャコバイトであったマー伯爵のジョン・アースキンという歴史上の人物を題材にしたものである。彼は無能な将軍で、パースで一週間逗留して、敵側の王立軍に体制を整える時間を与え、戦闘上の優位を失ってしまった。この歌詞を書いたラザフォードは『失敗したスコットランドの放棄についての歴史書…1715年頃』から着想を得た。

これでも日本人には「??」な部分が残りますが、Wikipediaの「ジャコバイト」、「1715年ジャコバイト蜂起」を見てください。それでこの歌詞の背景が理解できると思います。

第3コーラスに出てくる「The Stewart」は、マー伯爵軍が担ぐ王様、名誉革命で地位を追われたジェームズ2世のこと、「The Fifteen」は、1715年ジャコバイト蜂起のことです。歌詞は一部史実から変えていて、この時のマー伯爵、ジョン・アースキンは第23代で、第11代ではありません。

(2022年11月12日 記)