★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box
あの丘は険しすぎて上れないだろうって？
バカいうなよ
僕が上るのを見てみたいって？
登ってやるさ
登る場所は君が決めていいよ
いつ登るかは僕が決めよう
僕は自分の好きなやり方で
あの丘を登っていくんだ
その日が来るのを待っていよう
森や雲の上まで登っていったら
下界を見下ろすんだ
君が今日話していた音って
この音だったんだ、って思いながら
(間奏)
その愚か者は不敵にも笑みを浮かべながら
回りに集まった人たちを見ていた
町の世話役は彼が落ちないか心配もせず
後ろを向き、しかめ面で言った
王様にでもなった気でいる
あのバカ者は一体誰なんだ
愚か者さん、好きなだけ上にいたらいい
いつ降りたって構わないんだから
上にいる間は怒った世話役の
額によった皺が見えるだろう
下にたむろしている人たちが
話す声も聞こえるだろう
(間奏)
歩こう、歩こう
心に希望の火をともして
君は決してひとりぼっちじゃない
君は決してひとりぼっちじゃない
リバプール! リバプール!
(原詩)
You say the hill's too steep to climb
Chiding
You say you'd like to see me try
Climbing
You pick the place
And I'll choose the time
And I will climb that hill
In my own way
Just wait a while for the right day
And as I rise above
The tree line and the clouds
I look down, hearing the sound
Of the things you've said today
(interlude)
Fearlessly the idiot faced the crowd
Smiling
Merciless the magistrate turns 'round
Frowning
And who's the fool
Who wears the crown?
And go down in your own way
And every day is the right day
And as you rise above
The fear-lines in his brow
You look down, hearing the sound
Of the faces in the crowd
(interlude)
Walk on, walk on,
With hope in your heart
And you'll never walk alone
You'll never walk alone
Liverpool! Liverpool!
周りの人間に焚きつけられて、電信柱にでも登って、大騒ぎになっちゃった、という光景を歌った歌でしょうか。多くの人は、電信柱に登っちゃった人を愚か者と思って、大騒ぎしているわけですが、Pink Floydは、いや、焚きつけたあんたたちもあんたたちでしょ、と思いながら、愚か者に温かい視線を向けている、という感じでしょうか。当時は、ロックとかヒッピームーブメントとか、若者が作り出す新しい文化を、大人達が白い目で見ているという状況があって、その構図をここに埋め込んでいるという側面もあるでしょう。Pink Floydには、弱者側、抑圧された側からの視点を色濃く感じますが、この歌でもそれを感じます。
(2021年 8月14日 記)