★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box
僕がダンスをするのは、ホワイトハウスの芝生の上
夜明けに紅茶を頂くのは、タージマハル
お散歩するのは、バビロンのお庭
ミニーちゃんはみんなの心をつかんじゃったみたいだ
ローマ法王よりたくさんファンレターをもらうんだ
大丈夫かなって僕は思うんだけど
ミニーは大枚はたいてミッキーとどこかいっちゃったよ
人生は、パルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの
死ぬってことは、冷凍庫で寂しく凍っている
ラザニアのようなもんだ
僕は今ピサの斜塔に寄りかかっている
フランスではエッフェル塔を飽きるほど見て
今はまたマディソンの庭をブラブラしている
教室の机と成功の感覚は
行き詰まった気持ちをほぐしてくれる
僕は下町の安食堂に入った美食家みたいだ
素人批評家には合うんだろうな
人生は、パルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの
死ぬってことは、冷凍庫で寂しく凍っている
ラザニアのようなもんだ
愛はクレープスゼットの上で
火のついたブランデーが放つ炎
さあ、このロマンスをおいしくいただこう
でも、忘れちゃダメだよ
人生は、パルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの
死ぬってことは、冷凍庫で寂しく凍っている
ラザニアのようなもんだ
(間奏)
人生は、パルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの
死ぬってことは、冷凍庫で寂しく凍っている
ラザニアのようなもんだ
愛はクレープシュゼットの上で
ブランデーが放つ炎のようなもの
さあ、このロマンスをおいしくいただこう
でも、忘れちゃダメだよ
人生は、パルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの
死ぬってことは、冷凍庫で寂しく凍っている
ラザニアのようなもんだ
人生は、パルメザンチーズのかかった
ミネストローネみたいなもの
死ぬってことは、冷凍庫で寂しく凍っている
ラザニアのようなもんだ
ミネ、ミネ、ミネ、ミネストローネ、、、
(原詩)
I'm dancing on the White House lawn
Sipping tea by the Taj Mahal at dawn
Hanging round the gardens of Babylon
Minnie Mouse has got it all sewn up
She gets more fan mail than the Pope
She takes the mickey out of all my phobias
Like signing cheques to ward off double pneumonia
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
I'm leaning on the Tower of Pisa
Had an eyeful of the tower in France
I'm hanging round the gardens of Madison
And the seat of learning, and the flush of success
Relieves a constipated mind
I'm like a gourmet in a skid row diner
A fitting menu for a dilettante
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
Love is a fire of flaming brandy
Upon a crepe suzette
Let's get this romance cooking, honey
But let us not forget
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
(interlude)
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
Love is a fire of flaming brandy
Upon a crepe suzette
Let's get this romance cooking, honey
But let us not forget
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
Mine, Mine, Mine, Minestrone...
ナンセンスな歌詞が並ぶコミカルな曲(曲調も明るいです)だそうです(by Wikipedia)が、単に無意味なわけじゃないです。「人生はミネストローネ」というのは、「世の中いろんな人がごちゃまぜになって流れていくんだよね」ってことですよね。死は、ラザニアに例えられますが、ここはラザニアであるかどうかよりは、冷凍庫に放っておかれているという点に意味があるのだと思います。途中、「愛は、ブランデーの炎」なんてフレーズが出てきますが、即刻「人生はミネストローネ」と上書きされて、「ロマンスも良いけど、二人っきりで人生成り立たないよね。」となります。歌の主人公は、アメリカ行ったり、インド行ったり、中東行ったり、イタリア行ったり、フランス行ったり、大忙しですが、荒唐無稽なので、ホントにいっているのか、頭の中だけの話なのかは勝手に判断してくださいって感じです。含意は、世界中がつながろうということですかね。
1975年の発表当時は、「人生は野菜スープ」という邦題がついていました。「ミネストローネっていっても分からんだろう」というのが、時代を感じさせます。とはいえ、私も今回訳すときにどうしようか迷いました。「人生は野菜のごった煮」と訳した方が意図が伝わるんじゃないかとか、「パルメザンチーズは粉チーズと訳した方が伝わるんじゃないか」とか、「クレープシュゼットって分かるかな(ちなみに私はWikipediaで調べて分かった)」とかいろいろ考えました。で、結局はそのまま訳したのですが、伝わるかどうかの不安が消えるわけでもなく、訳の後のこの話がいつも以上に長いのは、その不安の裏返しだったりします。
(2017年10月21日 記)