↑ 「SilverSackのMusic Box」のページへ

↑ 「Clear Air Turbulence / Ian Gillan Band (訳詞)」のページへ

↑ トップページへ

★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box

♪

 Over the Hill (丘の向こうに) / Ian Gillan Band (訳詞)


丘の向こうの谷には
1人の純朴な少年がいるという
丘の向こうの別の渓谷には
1人の昔気質の男がいるという

神の存在を脳裏に刻むまで1000年もの時を要した
でも次の1000年で忘れ去ってしまった
救世主も有名な説教師も
今はまだ現れる気配はない

緑の大地に簡単に行き着ける道があるという
そこでは清らかでで暖かな風が吹いている
牧草の生い茂る土地に簡単に行き着ける道があるという
そこには憎しみもなければ恐れもない

緑の大地を手に入れようと思ったら水の中に潜る覚悟がいるのさ
さもなきゃ車に轢かれる覚悟で道の上に寝転ぶか
運が良ければ、火あぶりにされることもなく
豊かな土地で荷物を下ろして落ち着くことができるさ

みんなで一致団結して緑の大地を手に入れようじゃないか
それが俺たちのやり方だ
俺は弱虫だが、おまえには見込みがある
勝てばおまえはみんなのあこがれの的だよ

おまえが俺の戦い方を覚えたら
おまえは簡単に勝てるだろうよ
男が存在するのは他の人間と争うため
男が存在するのは危ないことに賭けるため
アーーーーーーーーーーーーー!!!
そうだよ、男が存在するのは危ないことに賭けるためなんだ

おまえのその食べ物を少し恵んでくれないか
おまえはいいやつだからきっとくれるさ
それともおまえはそのけちくさい振る舞いを
東に果てまで続けていくのかよ

別にあんたのその話に耳を傾けないわけじゃない
あんたのその愛想につばするわけじゃない
争いをやめるように諭す今に相応しい宗教を
俺が信じるようになっていればな

(間奏)

丘の向こうの谷には
1人の純朴な少年がいるという
丘の向こうの別の渓谷には
1人の昔気質の男がいるという

神の存在を脳裏に刻むまで1000年もの時を要した
でも次の1000年で忘れ去ってしまった
救世主も有名な説教師も
今はまだ現れる気配はない


(原詩)

There is a good old boy in the valley
On the other side of the hill
There is a good old man in the canyon
On the other side of the hill

It took a thousand years to remember
Another thousand years to forget
The coming of the Messiah
The most famous preacher yet

There is an easy way to the green field
Where the air blows warm and clear
There is an easy route to the meadow
Where there is no hate there is no fear

You've got to get down under the water
Or throw yourself in the road
And if you're lucky you won't hit the fire
You can settle down your load

Watch the pieces fit together
That's the way we are
You are the hero I am a coward
You will be the star

If I tell you how to fight
You can easy win
Man is here to fight mankind
Man is here to sin
Ahhhhhhhhhhhhhhhhh!!!
Man is here to sin

Will you take a little share of my hunger
I'm sure you'll patronize a starving man
Or will you take a little piece of the famine
In a far off eastern land

No, I don't show no respect for your feelings
I don't give a shit for your smile
When there's a good old boy in the valley
Got religion twentieth century style

(interlude)

There is a good old boy in the valley
On the other side of the hill
There is a good old man in the canyon
On the other side of the hill

It took a thousand years to remember
Another thousand years to forget
The coming of the Messiah
The most famous preacher yet


相も変わらずの意訳です。谷の貧しい所に少年と男がいる、丘の向こうには豊かな土地があって、男は少年をけしかけて、少年と一緒に豊かな土地を手に入れようと攻め込むが敗れてしまう、というのが物語で、それに対して、まっとうな宗教があるとはいえないよね、と結論づけるというような歌詞です。最後は、最初の2コーラスの繰り返しですが、「まっとうな宗教は今はない」と始まって「まっとうな宗教は今もない」と余韻を持たせて終わるスタイルで、いろいろな価値観・視点が入った内容と相まって、インテリジェンスを感じます。

(2016年 7月 9日 記)