俺は、壇上で一般教書について語っていた
なぜ、権力のあるやつは皆、俺のことを考えてくれないんだろう、と
俺は、言ったんだ、何とかしなきゃいけない
困難に立ち向かえるリーダーを見つけなければ、と
その時、暗闇から声がした
「システムをバラバラにしてしまえ!!」
バラバラにしてしまえ、と
俺は、それはキチガイのやり口だと思ったんだ
そして、そいつにそう伝えようとした
でも、口を突いて出てきたのは、えらく汚い言葉で
そいつを警官に聴かれちまったんだ、そいつに世話になる気はなかったのに
その時、暗闇から声がした
「システムをバラバラにしてしまえ!!」
バラバラにしてしまえ、と
結局、劇場の端から端まで取っ組み合って
奴らのいうには、すぐに豚箱行きだとさ
あいつらの町では汚い言葉は御法度なそうだ
保釈金はたんまり頂くくせによ
その時、暗闇から声がした
「システムをバラバラにしてしまえ!!」
バラバラにしてしまえ、と (くりかえし)
(原詩)
I was talking 'bout the state of the union
How there's no one now in power thinking of me
I was saying how we ought to try to fix it
Find a leader who is not afraid to be
Then a voice came out of the darkness
Saying "Tear the system down"
Tear it down
I was thinking 'bout how that was very crazy
And I tried to find a way to tell him so
But when I did I used a word that was quite nasty
How the policeman heard me man I'll never know
Then a voice came out of the darkness
Saying "Tear the system down"
Tear it down, down to the ground
I was wrestled of to one side of the theater
And they said I'd have to go right to jail
They don't permit coarse language in their city
But they did accept a large amount of bail
Then a voice came out of the darkness
Saying "Tear the system down"
Tear it down, down to the ground (repeat and fade)
「State of the Union」とは、米国大統領の一般教書のことだそうで、日本で言えば首相の所信表明演説にあたるものでしょう。アメリカにはまだ差別と抑圧があるぞ、と歌うこの歌は、これまでの革命路線のシカゴの流れを引くものですが、事実に語らせて聴くものの共感を得ながら思いを伝えようとするあたりが成長を思わせます。リズムもノリが良いんだか悪いんだかわからないようなちょっと不思議なリズムですが、独特の迫力があります。「ライブ・イン・ジャパン」のバージョンが秀逸です。
(2016年 2月13日 記)