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★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box

♪

 The Mountain / Premiata Forneria Marconi (訳詞)


うなり声を上げる赤い炎が
私の体を震わせ、ひびを入れ、黒く焦がす
地獄を導く鎖につながれた鉄の龍は叫び声をあげ
私の血をいただこうと私の横の洞窟に入ってきた

私は千万年もの間ここで高く聳えていた
私は百もの異なった名前で呼ばれてきた
私はかつて風が語る物語を聞いていた
私はかつて雷や雨と議論を交わしていた

しかしそれも、ユリゼンのもとを飛び立った鷲が
かの二本足で歩く生き物がどうやって
私の母の顔をあのように醜悪にしたのかを
明らかにするまでのこと

(間奏)

かつて牧羊犬がエサを食んでいたところでは
ダイアモンドを求める虫が叫び声を上げている
私の体表の松は燃えて灰になり、流れを堰き止めている
「オオヤマツミ」、私はその名前を思い出した

しかし、彼が統べる山や丘の窮状と苦悩を前にして
「オオヤマツミ」は、傷つき、病んで
横になっている
彼の滝のそばで
再びむせび泣いている


(原詩)

Red Bellows of flame have blackened my stones
Convulsing my frame and cracking my bones
Hell's dragons of steel who roar in their chains
Crawl into my caves to suck out my veins

I've split the sky ten million years
And I've been called a hunderd different names
I know the stories of the wind
I've argued with the thunder and the rain ...

Till eagles flew from Urizen
Revealing how my mother's
Face was horribly changed
By the apes ...

(interlude)

Where once shepherds dined
The diamond worm screams
The ash of my pine is choking my streams
"O-Yam-Tsu-Mi" I invoke your name

But "O-Yam-Tsu-Mi" lay broken and ill
By the plight and the pain of his mountains
And hills
By his waterfall weeps
Once again ...


主人公は、山。長きに大地にそびえ立っていたのですが、人間どもが爆破し、穴を掘り、その姿を無理矢理変えていく。そういう歌です。聞き慣れない単語が出てきますが、「ユリゼン」は、イギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクが書いた神話に出てくる神(Wikipediaの記事)、「オオヤマツミ」は、古事記、日本書紀に出てくる山の神(Wikipediaの記事)です。イギリスの神と日本の神がイタリアのグループの曲で共演していますが、Pete Sinfieldの含意は、自然破壊は西洋でも東洋でも行われている、ということでしょう。

(2019年11月30日 記)