★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのがらくた箱
以下で紹介したユーパのTK-9213Sですが、7月に買い換えました。ミルとしては全くもって問題ないですよ。壊れようがないように作っただけのことはあります。なんですが、巻いたり伸ばしたりを繰り返していたこともあって、電源ケーブルの被覆が破けて中の電線が顔を出してしまいました。カリオカミルでも同じトラブルはありましたが、この時は分解して線を切り直し、付け直しして直しました。で、今回ですが、「世の中進んだんだから、臼式のコーヒーミルはもう世の中にあるんじゃないか」と思って買い換えを検討しました。いや、「ハリオ・セラミックコーヒーミルスケルトン」は、全く壊れる気配はないんですが、会社で飲むコーヒー1週間分をするのに15分ほどかけているので、「ここら辺、なんとかしたいよね」という気分になっていたのです。
調べたらやっぱりありましたね、臼式電動ミル。一度にたくさん挽けた方が便利だろうと思って1万円以下で一度に100g以上挽けるこのDelingji KG79Jにしました。見てくれはこんな感じです。
ミルの正面の丸いつまみは、ミルを何秒連続で作動させるかのタイマー、ミルの左横の丸いつまみは挽きの荒さの設定、ミル上部の銀色のボタンが電源スイッチです。操作はシンプルですね。
使い始めて4ヶ月半です。粒の揃ったコーヒー粉が数十秒でできあがるのはやっぱり楽ちんです。案配のいい荒さに辿り着くまでちょっと時間を要しました。荒さのつまみを真ん中にして引いてみたらいつもの荒さよりはかなり細かく挽かれてしまって、えぐみも結構出た味になってしまいました。いろいろやってみて、今までの荒さはなんと一番荒い設定の一つ前。ちょっとビックリしました。でもこれで前の味に辿り着きました。
その後もいろいろと試行錯誤して、一番細かい設定から1/4戻したところで挽いていつもの2/3の量でいれるなんてのもやるようになりました。余り味わっている余裕がない平日の朝はこれでやってます。ちょっと豆の節約になります。
会社に持っていくコーヒー粉は1週間分まとめて挽いていたのでたくさん挽けるやつを選んだのですが、ちょっとの時間で挽けてしまうので、毎朝挽くことにしました。せっかくの臼式ミルですから、挽きたてを味わいたいですしね。そんなに大容量いらなかった、という結果になったのですが、まあ、いいでしょう、どこかに役に立つ時もあるでしょうし。まあまあ、満足して使っていますが、後は、耐久性ですね。カッター式の5倍くらい出してますから、10年は持ってほしいものです。
(2025年11月15日 記)
「手挽きコーヒーミル」の記事で、「25年以上使った電動コーヒーミルが壊れました。(中略)香港で電動コーヒーミル買っても240Vだし、コンセントも日本とは違うし、持って帰っても使えんから、電動は買えんわなぁ。」なんて書きましたが、日本に帰ってきて早速買いました。挽き具合は手挽きの方が良いとしても、出勤前の忙しい時に悠長に手挽きでコーヒー豆を擂るってわけにもいかないので、電動も必要なのです。それまで使っていたのは、松下(今のパナソニックです、なんて、コメントしないといけないのかな。)のカリオカミルだったのですが、流石に25年も経つといろいろと良くなってます。ここでは、そんなところを。
電動コーヒーミルが一般的にどうなっているかですが、要はミキサーと一緒です。コーヒー豆が入るカップがあって、そこにコーヒー豆を砕くためのカッターがついている、そのカッターはカップの下のモーターとつながっていて、モーターがカッターを回してコーヒー豆を細かくする、と、まあ、そういう仕組みです。で、蓋が開いた状態でカッターが回るとケガをするので、蓋を閉めないとスイッチが入らないようにするという配慮がありました。モーターをONにするスイッチも押している時だけ回る、指をスイッチから離すとOFFになるという具体でした。
25年前のミルが、ここら辺具体的にどういう仕組みだったかですが。蓋はねじ式で閉まるようになっていました。蓋を回して開閉する方式です。で、その蓋が閉まる縁のところに、スイッチとつながった突起があって、スイッチを押した時にその突起が外に出てくるとスイッチは入らない、蓋が閉まっていてその突起が出てくるのを蓋が押さえるとスイッチが入るという仕組みになっていました。スイッチは円筒型の側面に付いていました。
この仕組みは、使う方の問題もあるんですが、一つ難点がありました。ミル側のねじ山が付いている部分は、プラスチックが結構薄くて柔なんですが、蓋を力を入れて閉めるとこのねじ山が割れて取れてしまうんですね。カリオカミルの前に使っていたフィリップスのミルはこのねじ山を全部壊して蓋が閉まらなくなってしまいました。まあ、ほどほどの力で閉めればいいのですが、そんな問題があったんです。
今回買った電動ミルは、ユーパのTK-9213Sです。ユーパというと小型家電で最近よく見かける名前だと思います。台湾のメーカーのようですが、工場は(当然)中国です。で、これが結構侮れないんですね。上で書いたねじ山が壊れる問題もそもそもねじ山を切らないという対応で目から鱗でした。スイッチは、蓋が当たる縁のところに付いているのですが、これが直径3mm位の穴にちょっと周りと同じ高さにしつらえてあります。棒か何かで突かないと押せないようになっているのですが、これを蓋に付いたボタンを押すことでONにするわけです。蓋をつけないとスイッチが押せないようになっているのは同じですが、蓋を上から押してスイッチを入れるという形にしたので、スイッチを入れる作業が蓋が開かないように押さえる作業も兼ねていて、蓋が開かないようにする仕組みが入らなくなったのです。
上には書きませんでしたが、昔のミルにはもう一つちょっとした不満がありました。擂る豆が少ない時は、カッターが回ると豆が上に上がってしまってカッターに当たらず、良く擂れなかったのです。しょうがないので、ミルを上下に振ったり、斜めにしたりしてました。で、このミルはコーヒーを入れるカップが斜めになっているので、うまい具合に豆が対流してちゃんと擂れるようになっています。
かなり、感心しました。気に入って使ってます。後は、耐久性ですね。前回のカリオカミルは25年もちましたから、ユーパもこのくらい頑張ってもらいましょう。
(2012年 4月28日 記)