1. 昆明市街
2. 昆明の観光地
3. 昆明の少数民族

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中国の昆明市に行ってきました。結局、4泊5日の旅だったのですが、殆ど昆明市の近辺をウロウロしていました。昆明市がある雲南省は、中国の少数民族の宝庫で、更に北にシャングリラ、南にシーサンパンナがあるというところで、皆、雲南省に来たら、昆明はすっ飛ばして、そっちにいくそうです。昆明市を延々見るなんてのは、おバカさんのすることだそうです。なのでしょうが、私は結構昆明市にハマってしまいました。でまあ、昆明市を延々回るなんてのもあんまりない経験でしょうし、貴重といえば貴重なのではないかと思うので、つらつらと書いてみようと思います。

☆ 昆明市街

昆明市の中心は、三市街というところです。道路は、ここを中心に東西約1km、南北約500mが歩行者天国になっていて、店も建ち並び、人通りも多い、昆明の繁華街です。物乞いはあちこちで見ますが、ここを歩いている人たちは皆明るい顔をしていて、「あ、中国も豊かなんだな。」と感じます。つたない中国語で取ったコミュニケーションから垣間見る限りは、上海とかに比べると、すれてない、素朴な印象を受けました。中国人の合理主義はなんとなく日本人には味気ない印象を与えたりするのですが、昆明の人たちはそうではなくて、感覚的に日本人に近いような印象を受けました。そこが私がハマった理由なのかもしれません。

昆明市の中心は、この三市街なのですが、このほど近いところにちょっと変わった通りが二カ所あります。アラブ人街と花鳥市場です。昆明市の中心部は大体右の略図のようになっています。縮尺や方向は多少ずれてますが、中心から道を一本離れるくらいの距離なので、この図でまず間違いなく行けると思います。

☆ アラブ人街

昆明の中心から一本南西に入った通りにアラブ人街があります。なぜかは分かりませんが、ここに忽然とアラブ文字が並ぶアラブ料理屋が6件ほど軒を連ねています。そのうち一件は屋台を出して串焼きを焼いており、アラブのケバブ特有の得も言われぬ良い香りを振りまいています。何件かは店に「Islamic」と書いてあります。ただ、見てみるとアラブ人はそれほどいないようです。私は、このサイトで「ドネルケバブ」を紹介しているとおり、アラブ系の肉料理は好きなので、一件入ってみました。「伊朗屋(イラン屋)」です。料理自体は実は結構がっかりしました。メニューは、どう見ても中華でアラブっぽい料理は皆無。「イラン風春巻」というのもあって頼んでみましたが、普通の春巻でした。羊肉料理もアラブというよりは四川風の味付けで、なぜあそこまで「アラブ」を主張するのか、結局分かりませんでした。少数民族でイスラム教の人がいるのかしらん。ま、でも街並みとしては結構面白いので、行ってみてください。

☆ 花鳥市場

アラブ人街とは反対側の三市街の北西が花鳥市場です。ここは、所謂中国の下町です。中国全体から見れば結構普通の通りかもしれません。小さな店が延々と建ち並び、その前の露天が延々並んでいるというそんな通りです。昆明で最も近代的なショッピングエリアの一本裏手が対照的に中国の伝統的な繁華街というコントラストが何ともいえません。3,40年前の日本の様な感じで、私などはかなり強烈なノスタルジーを感じます。軒を連ねている店は、色々な日用品を売っています。恐らくは一本南のショッピングエリアとは違って、手頃な値段で売っているのでしょう。店の前にずらっと並んでいる露天は、おもちゃとか、おみやげ物のとか、そんなものを売っている店が多いです。それ以外で結構多かったのが、動物を売っているお店。シマリスを売っているところが結構ありました。それからカメ、ひよこ。景星街から光華街に出たところでは、犬と猫を売っていました。うちの子は動物が好きでそんなのがあるとすぐ寄って行って見てしまいます。おっちゃんは飼うのと勘違いして、リスとかをかごから出してしまうので、結構あわてました。

☆ Pizza da Rocco(楽客比薩)

花鳥市場の中にPizza da Roccoというイタリア料理屋があります(甬道街西巻洞巻1号 - 景星街花鳥市場 tel:3627951)。場所は上の略図の通りです。もう一件翠湖公園の近くの文林街にもあります(文林街202号 tel:5386817)。香港でもイタリア料理のうまいものにはなかなかありつけないので、雰囲気が良かったこともあって、入ってみました。店には午後の8時半頃行きました。昆明は夜が早いようで9時には大抵の飲食店が閉まってしまいます。その時、客はうちらの他に欧米人が一組でした。恐らく最後の客だったのでしょう。建物は小さい中庭のある中国の古めの装飾が施してあるものです。かなり痛んでいる感じの所もありましたが、趣味の良い感じの内装です。かかっていた音楽は落ち着いてラテン系やジャズでこれも趣味の良いもので、花鳥市場の雰囲気とは全く異質で、ちょっとびっくりしました。

味も非常に趣味の良いものでした。昆明にした初日は実はピザハットに行ったのですが、そこよりも繊細な味でした。昆明だからイタリア料理に必要な材料で手に入らないものも結構あると思うのですが、ほぼ再現しきっていました。工夫の圧巻はティラミスです。昆明でマスカルポーネチーズなど手に入るとは思えないし、売り残ったら捨てることになるしで、どうしてんだろと思って、頼んでみました。詳しくは行ってのお楽しみにしますが、手に入る材料でほぼティラミスを再現していました。脱帽。

☆ ネット上の昆明の情報

私なんぞちょっと行っただけの観光客ですから、そこに住んでいた(る)人にはかなわない、という訳で、ネット上にはもっと詳しい情報があります。

• 昆明ノート　(誰が書いているのか不明ですが、恐らく日本人だと思います。情報がよく整理されています。)
• 雲南.jp　(昆明在住の日本人が書いているサイトで、掲示板もあります。情報量が豊富です。)

(2005年 9月 3日　記)
(2005年12月 4日　追記)