★ [SilverSackの自画自賛] SilverSack World Tour
カンボジアのアンコール遺跡に行ってきました。三度目の正直です。最初は二ヶ月前(パッケージツアーの案内が出る頃です)に連絡したら、フライトが取れませんとの返事、二回目は気合いを入れて、三ヶ月前に連絡をしたが、それでもフライトがないという返事。で、今回は「フライトの予約は六ヶ月前からできますよ」といわれて、六ヶ月前にフライトを取って、やっと行けました。アンコール遺跡、恐るべしであります。日程に余裕がなく、二泊三日という慌ただしい旅でしたが、やっぱり面白いところでした。
今回は、香港の日本人向けの旅行会社にパッケージツアーを申し込んだのですが、カンボジア側のツアーはJHCアンコールツアーという会社がアレンジしていました。調べてみるとJALパック、ルックJTB、ビッグホリデー、ファイブスター辺りのパッケージツアーも任されているようです。今回のツアーで訪れた場所は、
です。ガイドブックを見るとこの一帯には山のように遺跡がありますが、めぼしいところというと、ここら辺ということになります。今回回った感じでは、二泊三日の旅は短いなと思いますが、意味合いは「もっとたくさんの場所を回りたいな。」ということではなくて、「アンコールワットとバイヨンをもっとじっくり見たいな。」ということなので、訪れる場所はこれで正解だと思います。
これらの場所は、大別すると三つに分類されて
となります。圧巻は、やはり12世紀前半のヒンドゥー教遺跡、アンコールワットと12世紀後半の仏教遺跡、アンコールトムとタプロームです。これらについては、別に触れることにしてここではそれ以外のことについて書きます。
今回行った場所の中では、タケウが9世紀の遺跡、プノンバケンが11世紀の遺跡になります。アンコールワットとバイヨンは、回廊が何重かに巡らされて真ん中が塔のようになっていますが、この9世紀の二つの遺跡は、ピラミッド状の形をしていて、その頂上にいくつか塔が立っているという様式になっています。アンコールワットが建てられる12世紀より前の時代はこういう様式が一般的だったんだろうと思います。
プノンバケンは山の上に立てられた遺跡で見晴らしが良い、タケウは建造中に凶事があって(王様が死んだことと遺跡に雷が落ちたこと)、建設が途中で放棄された、というのが、観光地としての価値になります。アンコールワット以前は結構素朴だったんだなと感じます。
アンコールの前に行ったのがバリで、なんとなくバリの街並みとシェムリアップを比べてしまうのですが、シェムリアップの方があんまり観光地としての印象がないですね。観光地として、歴史も浅いですし、観光資源も遺跡だけですから、当たり前といえば当たり前でしょうが。お土産も中々買いたいと思うものがありませんでした。胡椒とか絹製品が良いようですが、これも他にもこれを特産にしているところはありますからねぇ。
ただ、観光地としての印象は薄いと書きましたが、稼ぎを観光に頼っているという点ではおそらくシェムリアップはバリ以上にそうなのだろうという印象も持ちました。ガイドさんの日本語力、観光地の説明力などは、あちこち行った中ではピカ一でした。日本人観光客は多く、他にも日本語のガイドは沢山いたのですが、いずれも結構なレベルで、力の入り方を感じます。シェムリアップの中では稼げる職業なんだろうなと思います。で、ガイドさんから聞いた話ですが、
というような状況みたいで、やっぱりまだまだ貧しいんだろうな、と感じました。遺跡を訪れると必ずお土産物を持った子供達が駆け寄ってきて、お土産物を勧めてきます。すごいなと思うのは、日本語も英語も中国語もいけること、恐らく韓国語、広東語、ロシア語辺りもいけるんだろうなと思います。(中国語がいけることが分かったのは私の顔を見て、中国語で勧めてきたからです。お、こいつ、中国語もできるんやんと感心しましたが、ちょっと悲しかった。)そんな技量を身につけられるんだったら、当然勉強させたら勉強もできるはずで、うーーーん、です。
ネットを見ると「カンボジアではベトナムのものとかを見せちゃダメよ、カンボジア人はベトナム嫌いだから。」などと書いてありますが、文化的には近いのかなーと思って帰ってきました。カンボジア料理は、結構あっさりした味で日本人には違和感のない味だと思います。で、やっぱりベトナム料理との共通性を感じます。韓国人が日本人に反感を持ったりするのと一緒なのでしょう。
(2010年 4月18日 記)