子供の受験生活も一段落し、若干余裕モードになり、また、どこか行こうかということになったのですが、結局バリにしました。海ばかりではやっぱり間が持たないし、文化の香りがするところ、街歩きして楽しそうなところ、というと、やっぱりバリしかないという結論になったのでした。今回は、二回目ということで、前回との比較で、書いてみようと思います。

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1. 4月のバリ、8月のバリ
2. クタとサヌール
3. バリダイナスティとペニーダビュー
4. 今回新しく行った観光スポット

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☆ 今回はクタにしました

バリ島といってもかなり大きい島で、ビーチリゾートとしての滞在地としても、大別して三地区あります。サヌールとクタ・レギャンとヌサドゥアです。ヌサドゥアは、政府主導で新しく開発した所で、中に入れる人間は三つのゲートで管理しているということで、安全が売り物の所のようです。ただ、うちらは街歩きで地元の雰囲気を味わいたいという意識が強いので、ここはパスで、サヌールかクタ・レギャンかということになります。前回のサヌールがかなり気に入ったので、またここ、という選択もあったのですが、結局新しい展開を求めて、クタ・レギャンにしました。クタ・レギャンは、サヌールやヌサドゥアに比べると範囲が広いのですが、うちらが泊まったのは、Bali Dynasty Resortで、空港にほど近いクタのほぼ南端に当たるところです。クタの繁華街は、うちらのホテルからは10分ほど北の歩いたところで、そういう意味ではクタの中でも静かな方だったかも知れません。

☆ クタとサヌール

街としての雰囲気は、クタもサヌールも大差ないかなというのが、第一印象です。バリの観光地としての顔、観光客向けのホテル、小さな土産物屋、両替屋、観光手配屋、バリ/インドネシア料理と西洋料理を出すレストラン、が、立ち並ぶ街並みは一緒だし、バリ人の呼び込みが歩道まで出て客引きをやっているのも一緒だし。

客層の大半が欧米人だったのも一緒でした。今回のクタでいうと、ホテルのプールは殆どが白人だし、朝食を取るところも少なくとも3/4は白人、街を歩いている人も3/4は白人でした。白人といってもしゃべっていることはを英語だったり、ロシア語だったり、スペイン語だったり、ドイツ語だったり、フランス語だったりなので、国単位で見るとまちまちのようですが。ただ、遊びのサイト(ウォーターボムとかレンボンガン島ビーチツアーとか)やレストランでは、以外に日本人に会います。そういう意味では日本人はやっぱり安全なヌサドゥアに滞在しているんでしょうか。ただ、クタのお土産物屋さんでも大抵の店員は日本語がしゃべれるので、クタでもそこそこいるんじゃないかとは思うのですが。ま、それはともかく、クタでは合う人合う人大抵白人でした。で、それはサヌールでも大差ありませんでした。

活気がどちらがあるかというとやっぱりクタの方でしょうね。通りの車の量はクタの方が圧倒的に多いです。車とバイクの流れが切れないのと、横断歩道がないので、道を渡るのは一苦労です。2,30mおきに交通整理の人がいて(警察官ではなく民間人だと思いますが)、道を渡りたいと意思表示をすると車を止めて渡してくれるので、これをうまく使えるとそれほどストレスは感じませんが。歩道の人通りもサヌールよりは多かったです。8月はピークシーズンなので、4月のサヌールと比べる場合、時期の要素を補正しないといけないでしょうが、それでもクタの方が多いと思います。活気と相まってよく言われるのは、クタの方がサヌールより危ない(客引きがしつこかったり、勘定をごまかされたり)という点がありますが、今回の経験では特に差を感じませんでした。クタの状況がかなり改善されているということなのではないかと思います。

観光ファシリティもクタが上でしょう。レストランも土産物屋もマッサージ屋も両替商も観光手配屋もクタの方が多いと思います。ただ、サヌールでもなくてor少なくて困ったということはないので、これでもってクタの方がいいという気にはあまりなりません。マッサージ屋はサヌールではスーパーHerdy'sの中にあっただけだったように思いますが、四人が足裏マッサージやっている間、日本語ができる受付の人が通訳やってくれたし、サービスの差は実はファシリティの差ほど感じていないのです。ただ、一つ思ったのは、レストランの食事の味は、クタの店の方が洗練されていると思います。サヌールの某多国籍料理店などはナシゴレンとミーゴレンの味付けが全く一緒だったのですが、クタの店はこの二つの味付けが異なるのは当然ですが、生姜を使うとかいろいろと工夫していて、この点ではクタに軍配が上がります。値段は、やっぱりクタの方が高いと思いますが、おぼろげな記憶での比較ではそれほど大きな差はなかったと思います。せいぜい、一、二割だったと思います。

地の利でいうとこれもクタでしょう。今回は、ウォーターボムとバリハイクルーズとドルフィンロッジに行ったのですが、ウォーターボムには徒歩10分でした。バリハイクルーズとドルフィンロッジは、クタ・レギャンからもサヌールからもヌサドゥアからもそれほど大きな差はないので、今回のスケジュールでいえばクタがベストでした。更に空港から10分というロケーションなので、地理的にはクタがベストかも知れません。空港とかマリンスポーツサイトへのアクセスでいうとサヌールが一番遠いということになると思います。

ある意味、当たり前ではあるんですが、観光地としてのハードウェアの量と質は、サヌールとクタだとやっぱりクタの方が上です。以前のネガのお行儀の悪さも改善されているようなので、そうするとサヌールに対して明確に劣るポイントはないということになります。でもまあ、私としては、食事は圧倒的にクタを支持しますが、街の雰囲気はサヌールが良かったと思います。一つには静かであること、スーパーでは地元の人が買い物していたり、歩道では太鼓を鳴らしながら子供達が練り歩く様が見られたりとバリ人の生活が結構深くまで垣間見られること、で、満足度高いです。やっぱり、クタの街の顔はサヌールに比べるとよそ行きの顔だと思います。

(2009年 8月27日　記)