★ [SilverSackの自画自賛] SilverSackのMusic Box
Genesisの3作目です。Nursery Crymeというタイトルは、Nursery Rhyme(童謡、童歌)をもじったものです。Crymeは、Crime(罪)やCry(泣く)を意識した造語でしょうから「子供部屋での犯罪」といった意味になります。ギターのSteve Hacket、ドラムのPhil Collinsは、このアルバムからメンバーに加わっていて、Genesisの音楽が固まったのはこのアルバムといっていいでしょう。アメリカではチャートインせず、母国英国でも38位とそんなにヒットしたわけではありませんが、ブレイクのきっかけにはなりました。若干線の細い音ですが、完成度は高いと思います。前作Trespassとの比較でいうと、Phil Collinsの加入が大きいです。ロックバンドにおいてドラマーがいかに出来を左右するかを示す一例です。冒頭のThe Musical Boxが有名ですし、The Return of the Giant HogweedやThe Fountain of Salmacisといった大作もありますが、For Absent FriendsやHarlequinといったバックがほぼギター一本の落ち着いたナンバーも魅力的なアルバムです。こういう曲、Genesisには以外とないんですよ。(2018年 6月16日)
訳し終わりました。ジェネシスの歌詞の翻訳は、英国人以外は無理だと聞いていましたが、それほどではなかったですね。イエスなどよりは格段にわかりやすかったです。The Musical BoxとかThe Fountain of Salmacisは、結構エロチックな内容でちょっとびっくりしました。いや、The Fountain of Salmicisは妖艶な曲調だと思っていたので、そこはイメージに沿っていたかな。演劇調のステージが話題だった彼らですが、それに相応しい物語チック、それもSFっぽいというか、超現実的というか、な歌詞が多かったのはイメージ通りでした。(2018年 7月28日)
(2018年 6月16日 記
2018年 7月28日 更新)